驚異の旧共産圏フォトグラファー  「ミロスラフ・ティッシ師」 ゲルマン系の狂気かも | ektarのピントグラスな日々・デザイン備忘録

驚異の旧共産圏フォトグラファー  「ミロスラフ・ティッシ師」 ゲルマン系の狂気かも


Miroslav Tichy

最近、サルガドに続いて妙に気になっているのが、旧共産圏、チェコの80歳を超える写真家 ミロスラフ・ティッシ師である。 2004年のセビリア・ビエンナーレで紹介されて以来、世の中で知られるようになった写真家・・・というよりは、芸術家である。 師の称号は、あえてオイラが付けることにした・・・理由は、写真を見ればおわかり。


4年前に、よやく評価され、フランスののポンピドーセンターで個展が開催され2007年には日本にも作品はやってきたんだが、未だ謎の多い師である。


ここで、師を写真家 として決めてしまうのは、見方が狭すぎるというもんだ。


基本的には危ないアーティストで、1922年にチェコで生まれ、画家を志して、最終的に、写真機による作品を

つくり出すのだが、本人には、作品という意識があるかどうかは疑わしい。



ボロボロの服装・魔法使いのじいさんまがいの身なりで、自作のボロボロのカメラで、よくわからなイメージを

作り出すんだけど、本人は、作品じゃなくて、のぞき見 と宣言している。師は、美人の女性をのぞき見して、ひっそり隠れて写真を撮るのが楽しみ。、作品の大半は、そんな写真なのだが、現像とか、プリントとか、保管とは全く無神経で、変色退色ネズミにかじられてもOKで虫食いあり!というプリントは大したものだ。


写真は、人生の最後の方で撮っているらしく、それまではアクリルペイント絵画も多いらしく、どんな絵を描いているのか気になりますが、ドイツ神秘主義の変人アーチストっぽい雰囲気を醸し出しtげいるのは、やはり東欧という風土の影響が多そうだね。



まあ、これほど、妙なインパクトがあるアーティストは、極めて希で、評価されてしかるべき写真家であることは

間違いなく、いまどきのお洒落写真のような、雰囲気の表層をやたら人に見せまくる といった流れからは

まったく異次元にあるいところに、おいらは深く感動する。

写真は、無理やりな撮影と現像とプリントで、かなりぼーっとしてるんだけど、当世はやりの なごみ系写真

とは、相当違っているんだ。 イメージが強いといか・・・直球というか・・・。 写真を自慢したいとか、腕自慢のような厭らしさは皆無で、きわめてストレートなんだよ。


狂気をはらんではいるけど、オイラは結構好きな写真だね。



外観


さて、この写真家の場合、かなりわかっていない事が多く、たとえば、ボール紙と糸巻きで作った自作カメラ

で撮影されたとあり、そのカメラも紹介されているけど、フィルムの送りとか、シャッターとか、光漏れ(カメラを自作した人には理解できると思うが、光漏れは、かなり難しい問題なんだよ)をいったいどうしたんだろ? という疑問はあるんだ。おそらく、この、自作カメラ自体、オブジェ的には大変魅力があるが、これまた作品の一つなんだろうな。


他の写真を見ると、古いブローニーの蛇腹カメラを改造?したような雰囲気のジャンクカメラを持っているような印象もうけるんだけどね。

作品点数は非常にすくないらしいけど、何か、感動させるものはあるね




camera




sakuhin



photo



オイラは、88過ぎても、当然、写真を撮っていたいと思うけど、このスタイルつうのは真似はできないなと思ったよ。 また、写真は、機材・ブランドでも無い という見本でもある。




というわけで、この人の数冊しか出てない本をなんとか入手して、もう少し研究してみたくなった、9月の初めでした。 。