マクロレンズの罠だわな
アクセサリー系、小物商品撮影系には、まあ、よほどの初心者ではない限り、マクロレンズが登場してくるんだけど、現代の日本では、マクロレンズは、ボケを最大限生かした撮影用レンズ と、理解されているらしい。
実は、この特徴は、いくつかの欠点もあって、それを承知で使わないと、「単なるマクロレンズの写真」になってしまうんだ。危険なのは、単なるマクロレンズに撮ってもらった写真 で、写真が撮れた気分になってしまう所だね。 ここが大きな罠なわけだ。
さて、具体的に指摘すると、小物系を、市場で人気のある中望遠のマクロレンズで撮影した場合、パースペクティブが損失し、空間が圧縮された写真になることだ。 いわゆる、典型的な中望遠マクロ写真が撮れるわけで、望遠効果ををうまく生かすか、殺すかということをしないと、レンズ作例写真が出来上がってくれるんだ。注意しなければいけないのは、デジイチの場合は、当然、もっと書焦点距離が延びることだ。
次に、マクロレンズのボケ効果があるけど、これもボケすぎると奥行感が消失してしまう効果なので、
以上の二重苦で、立体感を損失した薄っぺらい写真ができあがるのだが、これが良い写真と勘違いされやすいんだけど、本当は、マクロで小物 は、繊細なパースペクティブのコントロールと、ピントの深度のコントロールが要求される、フォトグラファー冥利に尽きる世界なんだね。
ボケを鑑賞するというのは、日本の写真界にしか無い、独特の文化だけど、おいらは、写真についてはシリアスなので、作例写真は嫌いなんだ。
最近のカメラは優秀で、シャッターを押せば、ヘタなマニュアルユーザよりも、写真をそれなりに撮ってくれるから、カメラに撮ってもらうのではなくて、こういうイメージに作る という目標と、自分の撮った絵を近づける操作がクリエイティブな行為になるんだが、そのためには、目標がどこにあるか?と、自分の撮った絵の評価がシビアに必要で、そこが、重要なんだけど、実は忘れられやすい。
1cm程度のマーブルチョコレートが、巨大が岩石の 平面板 に見える世界(爆 まあ、わざとそーすることもありますが。 街の光景が、ミニチュアモデルみあたいに見せる アレ なんかは、この点を逆手にとった作品ですね。でもあれは、一度目はいいけど、ずーっとつづけるというわけにはいかなそー。
まあ、そんなわけで、仕様の違うマクロレンズがレンズ箱の中に、おいものごとくいっぱい転がってるるんだけど、マクロレンズの罠はレンズを増やす理想の言い訳 になってるわけです。