◎眞暢 対 鈴木勇人
鈴木は左足に怪我をしているのか、テーピングを巻いて得意の左ミドルよりも右ローが多め。こんなおいしい状況は眞暢にとって最大の好機である筈だったが、怯えるように下がり続け、判定負けを喫した。この内容では、第1試合からKO必至と自信を見せていた宮田プロデューサーも怒っているだろうね。
◎里見柚己 対 渡辺武
60から下げてきた渡辺よりも里見のほうが身体は大きい。渡辺のスピーディな動きに里見が翻弄される意外な展開。タイミングも変えているので攻撃がよく当たる。渡辺の攻撃は倒れるようなパンチではないが、里見の左目は腫れでふさがっている。手数も少なく、2R終了時点では負けを確信させる展開。だが3R離れ際のハイキックでダウンをとった里見は、ボディへの前蹴りと顔面へのストレートで択をかけ、最後は飛び膝。逆転勝利したが、ジュングァン戦からはかけ離れた動きの悪さは気になる。減量で動けないんじゃないっすかね。
◎登坂匠 対 鈴木優也
鈴木が有利かと思われたが、匠のシャープな左フックが当たって倒れると、鈴木はかなりのダメージ。そのままパンチ連打で匠が1RKO勝利した。匠はパンチと膝だけというイメージだが、試合が短すぎてそこら辺のバランスは分からず。
◎443 対 KOMACHI
KOMACHIが素早く手数を出していくが、443のほうが身体が一回り大きく、パワーで上回っている。しかし人が倒れそうにないパンチだ。鋭い攻撃を見せたものの、かなり体格で劣ったKOMACHIが判定で不利かと思われたが、意外にも判定で支持された。
◎平岡琴 対 松下えみ
1R、松下がすごい勢いで前に出ていく。倒される心配はないから心おきなくパンチ連打できるので、極真でよく見る相撲空手みたいになっている。Krushに殴り込んできた松下が手数で勝利した。
◎山内佑太郎 対 小鉄
パワーの小鉄とうまさの山内。地味な二人の試合は、いつもK-1で見ている70キロのど迫力ファイトと同じ階級とは思えない。早い段階で山内のローが効果を発揮し、判定勝利。
◎卜部功也 対 ヤニック・レーヌ
下がりながら返しの攻撃を繰り出すレーヌ。フランス人のテクニシャンは戦い方がつまんないイメージです。功也は1Rに右のハイキックでぐらつかせるも、倒す気持ちが強すぎたのか、蹴りがあまり出ず。判定までもつれ込むも完勝。ポイント劣勢でも前に出ないレーヌは最悪。ここら辺カリムベノーイを思い起こさせる。こういう方々はラジャやルンピニーの路線でいったほうがいいんじゃないっすかね?
◎軍司泰斗 対 隆聖
軍司のほうが、攻撃のバランスが優れている。間合いも広く、隆聖は攻撃を仕掛けるのも難しそうだった。