☆Krush 72 | DOCROMANCE - EKPUAのブログ

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 格闘技とエクプアの活動……

昨日の武風林63キロトーナメントは、やはりマキシモなるルーマニア人が優勝した。ちなみにWLFなるタイトルは武風林を英表記したものの頭文字だということに今さら気付いたのであった……

◎晃貴 対 金子晃大
晃貴は前手でのカウンターと右フック、金子はリーチ差を活かした左ジャブと前蹴りがいい。試合は3R、パンチで晃貴をダウンさせた金子が、更に打ち合いから魔裟斗ばりの左カウンターで2度目のダウンを奪いKO勝ち。シルバーウルフジムに魔裟斗が登場した際、周囲が畏まる中、「あっ魔裟斗だ」と言ってのけたという強心臓ぶりを発揮。プレリミナリーファイトにもかかわらずマイクアピールも敢行し、大物ぶりを見せつけた。

◎川口拓真 対 秋元僚平
サウスボーの秋元が距離を詰めての左ストレートでダウンを奪取。川口は左とのスパー経験がないか? 全く対応できていないが、実はサウスボーとの練習を100ラウンド積んできたらしい。しかし対策むなしく試合はマークハントを思わせる動きで秋元が判定勝ち。モッサモサヘアーでリングネームを「もっさ」にしようと試みたものの関係者に却下された怒りを爆発させた。川口はイケメン以外に印象を残せず。

◎平岡琴 対 テキサス・アユミ
モヒカンで登場したテキサス・アユミはテキサス州出身……ではなく宮城県出身。軽やかな蹴りを放つテキサスアユミに対し、平岡はパンチからのローを当て、1R終盤にはパンチ連打を効かせる。3Rには戦況不利とみたテキサスアユミが間合いを詰めての打ち合いを図るが、悲しいかな、お互いにいえることだが、女子の腕力ではダウンしそうもないのであった。試合は的確に攻撃をヒットさせた平岡が判定勝ち。

◎軍司泰斗 対 笠見玲慈
ここから本戦。高校生の二人ともパワフルな攻撃で、直前の女子と対照的。試合は強烈な蹴りも見せた軍司が、1R終了間際に左ボディブローでKO勝ち。よくあることだが笠見は勢いが止まるともろかった。

◎藤橋光 対 里見柚己
Yoshiki系の顔立ちをした里見が1Rから左ストレートを顔面とボディで1ダウンずつ奪い、楽勝ムードに。しかし藤橋は2Rから逆襲。3Rに入ると里見はふらふらになりながら耐えるだけの展開になるが、なんとかこらえてダウンは免れる。ダウン2つのポイントで里見の勝利。藤橋の追い上げが光ったが、1Rからボディ一発でダウンするのはいただけない。

◎平山迅 対 KENJI
1Rは平山の強烈なローがダメージを与えるが、2RからはKENJIが前に出てコツコツとパンチを放つ。平山は蹴りも出なくなり、判定負け。面白い試合ではなかった。

◎井澤波人 対 良星
Krest勢としては異色のいぶし銀、井澤は膝下を走らせるローとヴァレリーキックで左右両足を痛めつける。対してトランクス両脇にラスタカラーをプリントした良星(らすた)は大きく動いてロー、パンチ。攻撃はダイナミックだ。これを固くガードして更にローの井澤に、良星は左足が効くとスイッチして対抗を試みる。しかし井澤は2Rに右でダウンを奪い、両足をローで効かせて圧勝。ガードを崩せぬところにローを効かされて、良星はどうすればいいかわからなかっただろう。井澤はKrest量産型ファイターとはひと味違う。

◎堀尾竜司 対 鈴木優也
鈴木は体がごつくなったか? 以前よりもパワフルなパンチとローを見せる。堀尾は様子見。2Rまではいつになく手数が少ない。出ないのか出られないのか。3Rになると、なんと鈴木は膝でボディを効かせ、ゴング間際には左フックもヒットさせて堀尾をぐらつかせ判定勝ち。決定打を持たない鈴木は堀尾にまず勝てまいと思っていたが、まさかの大番狂わせだ! この日一番の衝撃が走った。

◎石田圭祐 対 結城将人
石田がリーチ差を活かしたストレートとジャブを丁寧に突いていると、結城は攻撃を当てられない。更に左インローで結城の内腿は紫色に。2Rは距離を詰めてパンチを連打する結城だが、どうしても倒すまでには至らない。3Rも有効打は石田が上回り、判定勝ち。結城はガードを固められたときに対抗策がない。リーチが短いので、ダメージのあるローを蹴ることができないと厳しい。

◎中島弘貴 対 輪島大海
ジマヒロ対決の、ニコクラでの事前予想はなんと五分! 中島にとっては屈辱的な結果である。試合は2R以降、中島がうまさを見せてローとボディを効かせ判定勝ち。今のファンは中島がKOしたところを見たことがないんじゃないかな。昔の強烈な一撃はなく、フィジカルの強さとコツコツ地道な蹴りで勝つ選手になっている。大方の予想通りの結果。わずか4戦目の輪島は大健闘だろう。膝とパンチで追い込むシーンも見られた。

◎ジョーダン・ピケオー 対 廣野祐
廣野はガードが固い。ピケオーは膝と顔面パンチがガードされるので、右ストレートでボディを打つ。このレベルになるとガードで全て凌がれることはさすがにない。
2Rになると廣野は得意の相撲ファイトに持ち込む。ピケオーは右アッパーとフックで対応するが、廣野も鼻血は出すものの、密着ポコポコパンチと膝で嫌がらせる。
3Rは更に相撲度を強めた廣野だが、遂にピケオーの上段膝がヒット。ダウン寸前まで追い詰め、判定勝ち。よかった。いや、正直、廣野が王者になったら問題ですよ。かといって、あのスタイルで勝てないと、それはそれで問題だ。勝てるから許されるスタイルであり、負けたら単なるつまんない人ではないか……

◎KANA 対 メロニー・ヘウヘス
どうでもいいことだが、KANAの訛り具合が好きである。出身はどこなのか?
それはともかく、1R、ヘウヘスは序盤から突進。少し落ち着いたところでの左ジャブでダウンをとる。威力の低い女子の試合では致命的なポイントロスかと思われたが、なんとKANAはバックブローでダウンをとり返す。手に汗握る展開だ。3R序盤までは一進一退ながら、ややKANAのボディとローが有効か? しかしヘウヘスは右目の腫れたKANAに対して、コンビネーションからの強烈な右ストレートで再びダウンを奪取。衝撃の判定勝ちを収め、第3代女子王者に輝いた。70キロに続き、マイクスジムが長期政権を築きそうだ。 †