えこうさぎのたまに映画レビュー | ekousagitanのブログ

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はい、今回の映画は「無名」

ですね。

香港が産んだ名優トニーレオンと中国トップアイドル王一博(ワンイーポー)、

2大スター夢の共演ですねー。豪華ですねー。

第二次世界大戦下での上海を舞台としたスパイ物となれば嫌でも期待は高まりますねー。

でも冒頭から3分でその期待話は裏切られるんですね。

良くない予感は話が進むにつれてスクリーンの上でどんどん現実化されていきましたねー。

怖いですねー。ああコワイ。

何がコワイって、この映画、紛れもなくプロパガンダ映画なんですねー。

コワイですねあのお国は。

で、監督の無駄なシャレオツ志向がまたマイナスに働きますねー。

話の時系列がシャッフルされて冒頭とラストが繋がっている構成、まるで「パルプフィクション」ですねー。

日本語と中国語が通訳無しで会話が成立しているのはウオンカーワイ監督作品みたいで、とにかくツッコミどころが満載なんですね。

これにお約束の「日本軍残虐エピソード」を結構な比重で挟むので、もう脚本はグチャクチャなんですねー。

コレはいけませんねー。

はい、ラストは共産党の勝利です。もう決まってますねー。

イーポーくんが入手した関東軍のガバガバ配置図が決定打となって、満洲国が一夜のうちに瓦解したそうですよ。(白目)

主演のふたり、トニーさんは相変わらず素晴らしい存在感と演技ですが、齢60を過ぎてそろそろ新境地が観たいものです。

現在の中国映画ではそれはあまり望めないかも知れませんがね。

イーポーくんは日本語のセリフを話すシーンがあるんですが、この人は言葉のニュアンスを掴むのが本当に上手い。

エンディングに流れるテーマ曲も彼の歌唱ですが、表現力も豊かで才能のある人です。

そんなイーポーくんの次回主演作は、「トップガン」丸パクリのこれまたプロパガンダ物。

勿体無いですねー。

かつての低予算香港映画が成し得た、世界的ヒット作品とスターを生み出すことが何故中国映画には現状無理なのか、答えはココに在る的な作品でしたねー。

あんなに素敵だったウオンカーワイ作品が何故、今世紀に入って見る影も無くなってしまったのか。やっと解りました。

まとめとしましては、この映画はそもそも中国以外で公開していいものかと。

世界が白目ですよ。歴史歪曲は通じません。

 

オマケ

お誂えに出してた浴衣が出来上がってきたのでコーデ組んでみた❤️