東大寺二月堂の修二会は天平勝宝4年(752年)
東大寺開山良弁僧正の高弟 実忠和尚が創始されてから
令和6年(2024年)で1273回を数えます。
修二会の正式名称は「十一面悔過(じゃういちめんけか)法要」と言い
十一面悔過とは 我々が日常に犯しているさまざまな過ちを
二月堂の本尊である十一面観音菩薩の宝前で
懺悔することを意味しています。
午後7時の大鐘を合図に
練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11人の僧侶が
童子の担ぐ松明を道灯りに本堂へ向かい
そのあと舞台からお松明が振り回され火の粉が降り注ぎ
その火の粉を浴びると無病息災で一年が過ごせると云われています。
(東大寺HPより引用させて頂きました)
2024/03/04
奈良に春を告げるお水取り
3月1日から14日までの二週間
二月堂において修二会の本行が勤められています。
なかなかすっきり晴れない日が続いていますが
この日は比較的暖かくお天気も久しぶりに晴れたので
二月堂のお松明に出かけました。
二月堂に着いたのが午後4時30分くらい
裏参道は行きかう人も少なく静か
登廊の下には松明の竹が並べられています。
「お松明」の名で呼ばれるくらい、修二会の代名詞として知られる大きな松明。
担いでいるのは練行衆ではなく
それぞれに一人つく、世話係りの童子と呼ばれる人々です。
もともとは道明かりに過ぎなかったのが
どんどん大きくなり、今の形になりました。
竹の軸に杉の葉をさして、毎朝童子自ら作ります。
1~11日と13・14日の通常の松明は、長さ約6m、重さは60kg
12日の籠松明は長さ8m、重さ80kgにもなるそうです。
鹿さんもいました
いたるところに竹矢来の柵が設置してあり
鹿さんさえも入れないような体制です
コロナ禍前はいつでも二月堂下の芝生に入れましたが
今は芝生広場に入場希望の人は三月堂の下に並んで待ち
定員になると締め切られます。
この日は4時半で90人くらいの人が並んでいて
5時に芝生広場へ入場出来ましたが
5時10分に定員の400名に達したようです。
5時に芝生広場へ入場して7時まで2時間待ち
じっと待つしかない!
椅子持参必須です。
二月堂の回廊に灯りが入り
ブルーアワーの空が綺麗
午後7時の大鐘を合図に
練行衆が松明を足灯りに登廊を登って行きます
以前は竹矢来の間から写真が撮れたのですが
階段と踊り場は立ち止まり禁止になって
もう以前のような写真は撮れません。
やはり 芝生広場から見るお松明はすごい迫力
お松明を高々と持ち上げたあと
欄干の手すりで振り回すと
火の粉が滝のように落ち歓声がわく
童子のかつぐ松明は勢いよく燃え
火の粉を散しながら走り抜ける
何度見ても凄いなぁ
少し動画も撮りました
画像が揺れて見にくいですが
良かったらご覧くださいませ。
芝生広場を含め二月堂周辺は色々と規制があり
一脚 三脚 脚立などは禁止されています
ただ 裏参道の途中にある第二観覧所では
カメラマン席が用意されていて三脚が使えます。
昨年は第二観覧所で写真を撮ったのですが
今年はやっばり真下で見たくて手持ちでの撮影
斜面に立って上を向きながらカメラを持ってると
手がだるくて写真はブレブレ
まあまあ撮れたのをトリミングしています
真下で観覧されている人は
かなりな火の粉を浴びていますね
松明をぐるぐる回して
こんなに燃えていて火事にならないかと
心配になるくらい
北から南に向かって回廊を走り抜け
南角でもう一度 火の粉を落とす
10本のお松明があっという間に通り過ぎました
今年も行けて良かった
でも 火の粉は浴びていません
お松明終了後 二月堂に参拝できますが
また並んで時間もかかりますので帰る事にしました。
お水取りは3/14日まで続き
お松明は毎夜10本あがりますが
12日は二月堂の信者組織である講社の参詣日で
招待券がないと芝生広場には入れません
一般の人は移動しながらの拝観になり
お松明の途中でも順次退出になります。
くれぐれもご注意下さい。
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