もともと公開時にSNSで話題なっていて気になっていたのだが、観に行くにまでは至らずそのまま忘れていた。
最近youtubeのおすすめに考察動画がたまたま出てきてまた気になり、原作の『女のいない男たち』を読んでからレンタルし鑑賞した。
原作の短編集の『女のいない男たち』を先に読んでから映画を観たほうがいいと思う。少なくとも自分は先に読んでおいてよかったと思った。原作の別のエピソードからのシーンやセリフが引用されている部分もあるし、映画のオリジナル要素との違いも楽しめた。
最初は、『女のいない男たち』とかビートルズの曲名から、独身男性の哀愁とか気ままに車で旅に出る話を想像していたのだが、全く逆で”女を失った男”がテーマであり、ウイスキー、ジャズ、不倫といったやっぱり村上春樹だなぁと思わされる要素が多かった。
原作はストーリーとして盛り上がりがるのあるわけでもない数十ページの短編で映画は約3時間で映画としても長い分類になる。
映画の大半を占める劇中劇の稽古シーンの長さと進展の少なさからどうやってこの話をを締めるんだと思ったが、終盤の北海道へ行くシーンの静寂になるシーンは鳥肌が立った。さんざん暗い映画だと思ったがラストシーンの”ドライブマイカー”=”自分の人生を生きる”みさきをみせるための布石だったと思うとカタルシスがすごかった。
濱口竜介監督作品の他の作品は未鑑賞なので近いうちに観たいと思うし、劇中劇のワーニャ伯父さんも読んでまた再挑戦してみたいと思った。