小さな丘を登ると、遊歩道になっている。私達3人は何となく歩いていた。静かな丘の斜面からは、駅近くに建っているビルが見える。すぐ下には広い道路が色々な方向に向かって、川の様に流れている。車は、まるでクルーザーの様。なぜか、その丘に立つとそんな風に感じてしまう。丘の中央には、一気に深い森の中に入った様に感じられる、大木に囲まれた空間があり、誰も中には入らないのか、ふかふかの落ち葉が一面を覆っている。遊歩道をテクテクと歩いていると、突然一羽の鳩が降りてきた。鳩は遊歩道を必死に啄んでいる。遊歩道にも枯れた落ち葉よりも更に細かい、植物の一部が道の一面を覆っている。何かを食べているのかと思った。鳩は、コツコツ啄んでは、私を見る。何???私は、鳩のそばに2歩足を伸ばした。鳩は、怒った顔で私を睨んだ。何???私達の誰かの足跡が一面に広がる、細かい枯れた植物の絨毯にハッキリと残っていた。鳩は私にそれを知らせて怒って、私の顔を見る。私は、連れの2人にはじっこに寄って、遊歩道の枯れ草を踏まないでと伝えた。友人の1人が鳩をスマホで写した。鳩は、私達が道の隅を歩く事を理解したのか、まるでこちらへどうぞ、という様に帰り道を案内してくれた。後日鳩の写真が送られてきた。鳩にはツノが生えていた。写した本人は、ぶれてるだけだと言うけど、絶対にツノ。そして良く見ると、地面には何とライオンだか虎だかの顔が落ち葉で描いてある。その顔の上半分が足跡で消されている。それだけではなく、他にも不思議な模様を描いている。私がそう言っても、写真を写した本人は、無言。それらの絵は、まるで古代遺跡の壁画の様。写真を写した友人に名前をお願いしたら、鳩山ぽっぽに決まった。ユニコーンはツノのある白馬、ツノのある鳩や、ライオンや虎もいるのだと思う。ちなみに、いつも彼の写真には不思議なものが写り込んでいることが多い。四次元写真家呼ばせてもらう事にした。