その人は何時も光っていた。太陽の柔らかい日差しの様に温かく、そして金色に光っていた。気さくで、陽気で、そして何時も気を抜く事なく頑張っていた。一秒を大切にしていた。すれ違う事も奇跡の時で、私と会えた事は物凄い奇跡で、この奇跡が起きた事は、私が、道のない道を車で走ったことで、生まれた奇跡だと言っていた。確かに、会う何年か前に、桜を見るために湯河原に車で行った時、ある場所で、目の前の雑木林の様な所に、タイムマシーンの様な入り口が突然に現れて、思わず、車ごとその中に入った事があった。中は細い獣道の様な、でもかろうじて車で走れたので、崖を横目に熱海まで走り抜け、再度入り、又湯河原へ抜けた。帰りの道は、山桜が満開で全ての桜がこちらを見ていて、美しかった。どうやら、その道へ、いきなり私が入った事が、普通あり得ない事らしい。後日、同じ場所へ行っても、入り口はなかった。そして、まるでギリシャ神話の様な、ハーブやフルートの音色をその人の瞬きと共に聴くことが出来た。君は君の青い光を失った。彼は私にそう言った。私の目は以前は青く光っていたのは確かにそうだった。ある事が原因で青い光を目は失ったらしい。悪魔にやられて目は大切な役目を果たせなくなったらしい。私の目はほとんど目くらになったと言われた。耳はまだ聞こえているんだね、その人はその日は悲しそうだった。人間は死ぬと生きていた時の事を全部忘れて、リセットされて又、生まれてくるけど、私は以前の記憶を持って生まれて来て、前世で親友だった人に会っても相手は何も覚えていない、そう言って、長いまつ毛で瞬きをする。そーすると、ハーブやフルートがその人の周りで奏でられる。君に会えているのは奇跡だと、彼は言った。光が有るから影がある。影はどうしても無くなる事はない。君は影の世界に居たい?光の世界に居たいの?勿論光の世界に居たいと私は言った。世界はどうしても光と闇の二つの世界になるらしい。どうしたら、ずーと光の世界に居られるのかを何度聞いても、わからなかった。私の青く光る目は、見たものを直接神に届ける為にあったらしい。写真を直接送る役目があったらしい。