森は、眠っていた。朝の霧が森を包み、穏やかな風と霧が肺を満たす。冷たい朝の雫が、木々の梢から、落ちて、私の頬を冷やす。灰色と緑と、ダイアモンドの光が七色に輝き、ドームの中の不思議な太陽が、不思議な朝の時間を鳥達に伝える。花々は目を覚まし、その香りは、髪の先まで私を包む。ハーモニーーーーー!!!森の中から不思議な声が響いてくる。鳥達は、舞い上がり、翼で、ドームの中の森に息吹を吹き込む。私は思わず、笑う。そうだ!蝶の羽を集めなくては!坂道を走り、下り、低木と花々の咲き誇るドームの花園に近づき、蝶を探す。 ポン!ぽん!ポン!花は一気に開く。静かに、静かに、低木が複雑に入り組む道を歩きながら蝶を探す。花の香りは更に強く、目眩がするほどに、ジャスミンとクチナシを混ぜた香りが、蝶を誘い出す。ヒラヒラと舞う蝶がその姿を現し、美しい蝶の舞の数は、低木と大きな白い花々の森の中の、蝶の羽が光を反射して、其れは言葉に表すことが余りにも難しい程に多くの蝶を呼び出し、目の前で蝶達は舞う。美しい。坂道の遥か上の森の中からまた、ハーモニーーーーー!!!!と声が響き渡る。坂道の岩に声は弾け、曲がり道にぶつかり弾ける。 蝶は、黒と青の羽を使い更に飛び交う。ぽん!ぽん!花々の開く音は更に増えて、辺りはいつの間にか白い花と蝶にうめつくされている。私は蝶に語りかけた。あなた方の素敵な羽を集めて、あの不思議な声の主に送りたいの。其れで、海に行って、ダンスを踊ろうと言われているの。どうしたらあなた方の素敵な羽を集められるのでしょう?蝶は、羽ばたきながら、私達の事が終わればあなたはいくらでも羽を集められる。蝶はそう言って、静かに座っているようにと私に言って、微笑んだ。白い花は、ぽんぽんと咲き誇り、蝶達は幾千、幾万、集まり、空を美しい羽でうめつくし、其れらはドームの中の太陽の光で、輝き、あらゆる色の小さなダイヤモンドが、地面に落ちてくる。地面を隠し、低木の葉を光らせ、白い花の中心を輝かせた。すごい!地面は小さなダイアモンドで埋めつくされて、いく。蝶達の羽の触れ合う音が、蝶の命の歌になり、私は座ってその歌を聞いて、感じて時を待っていた。ジャスミンとクチナシの混ざり合った様な白い花の香りは、更に、強く深く、私の髪にも、蝶達の羽にもその香りをうつした。いい匂い。微かな蝶の羽の動きからも、花の香りが舞い立つ。 やがて、蝶達は静かに花の中で眠った。蝶達はもう動く事はしない。花の中心でいつの間にか蝶の羽だけが、花びらの様に光っている。私は其れを拾い集めて、森の主人に渡すために坂道を駆け上った。し