私メは古い住宅地の中に住んでいる。当然、年寄が多い。
しかし近年、一人暮らしの老人が子供と一緒に住むと言って引っ越したり、親が亡くなって相続税のために住宅を売るケースが増えてきた。
そのあとに建つのはたいてい建売住宅。一軒を分割して三軒くらい建つパターンである。土地が狭いけどお手頃価格なため小さな子供をかかえた一家が引っ越してくることが多い。
うちの南側もそういった一家が引っ越してきたが、ななめ向かいの家の子は癇が強いのか、けっこううるさい。遊んでいるときも奇声を発して騒いでいる。
泣き出すとキーキー甲高い声で1時間以上泣いている。まア、斜向かいだし、お互い様だし。
あ～、また泣いてるな～。また騒いでるな～…くらいにしか思ってなかった。
しかし、先日、うちの地区の民生委員のヒトが父（自治会長）に相談にやってきたのだ。
「区役所に、子供の声がうるさくてどうしようもない。なんとかしてくれ…と匿名の電話があったんです。それでこのまえ民生委員の集まりのときに区役所のヒトに呼び止められて…どうもここの建売住宅のあたりらしいんですが、どこのお家かわからないし、匿名電話もだれかわからないし、困っちゃいました。」
…クレームの主がわからないし、どこのがきんちょがうるさいのかもわからないし…しばらく放っておくことになったのだが、クレームの主に関しては想像がつく。
うるさいがきんちょのいる家のすぐ隣の家が最有力候補（？）なのだ。
お年寄り2人の世帯なのだが、奥さまが痴呆でなかなか大変らしい。今まで静かな環境だったのに、うるさいがきんちょが越してきて、昼間、寝たくても眠れないようだ。（夜起こされたりするからな…）
子供は育つ。あと数年の辛抱だとは思うのだが…。
子育ても痴呆の大変さもわかるだけに、フクザツな心境な私メなのであった。
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