逮夜…二七日(フタナノカ)に例の伯母がやってきた。
しかも…四十九日(シジュウクニチ)の集合時間…午前10時にである。
 
四十九日はご存じのように、納骨をしてから法要。その後、会食…という流れが多い。
 
しかし、逮夜(二七日)は文字通り、夜行う。午後7時にお坊さんがいらっしゃるので、その頃に集まってください…と一応、ごく近い親族には言ってあった。
 
だが、葬儀委員長7回の伯父や伯母は家が遠いため
 
「無理に来なくていいんよ。遠いし…四十九日は足を運んでもらうで。」
 
と姑はやんわりとけん制していた。(本音は「うるさいから、来ないでーー 」って感じだと思う。)
 
それなのに、ああ…それなのに…。
 
時間をまちがえて午前10時に…。しかも通夜にも葬式にも来なかった息子は、車で伯母を送ってきたのに線香1本あげないで帰ったのだ。姑に挨拶もなしで…。
 
もう50過ぎのオヤジなのに…常識がなさすぎる。
 
だから結婚できないのだむかっむかっそれとも親が原因で対人恐怖症にでもなっているのだろうか!?
 
「姉さん、今日は逮夜だから夜やるで。早すぎるわ。」
 
と姑が言うと、伯母は「あぁ~、そやった!!!!と、気が付いた。
 
…伯母は以前からボケが始まっているとの噂があるのだ。本来の伯母は逮夜と四十九日の時間帯の間違えなんかありえない。
 
しかし、伯母はそのまま居座り続け、お昼も姑が出したものを食べ、午後4時ごろ、ようやく
 
「そろそろ帰るかね。」と言い出した。
 
…でも車が無いんじゃ…。いつもなら姑の弟が近所に住んでいるから車を出してもらうのだが、あいにくその日は仕事で不在なのだ。
 
すると伯母が…
 
「ああ、気ィ使わんでも…エーコちゃんに送ってもらうからええわ。エーコちゃんに電話して。」
 
と言い出した。いないほうが良い時に居るのがお人好し・エーコちゃん。
 
またまた伯母を送って行くハメになったのである。
 
その後、姑から電話があり、「今まで居座られた。仏間の掃除もできんかったむかっ
 
と愚痴をこぼされた私メである。
 
 
 
ランキング参加しています。クリックしてくれたらうれしいな
 
        ダウン