お笑いの河本準一の母親が生活保護費を受けていた問題で、なぜ高収入の河本純一が母親の面倒をみないのか…と強烈な批判が巻き起こったことは記憶に新しい。
 
しかし財産があり、それを相続できるとしても親の面倒はみたくないというヒトもいる。
 
いい例が私メの伯父である。私メのまわりには自己愛なヒトがなぜか多いのだが、伯父が一番強烈な例であろう。長くなりそうなので3回に分けて書こうと思う。
 
伯父夫婦は伯父の息子の家族と、二世帯で住んでいたのであるが、伯母が数年前に先立ってしまったのだ。
 
伯父は早い話がモラハラ…モラルハラスメントで、昔から伯母をイジめ、気に入らないことがあると子供たちも犠牲になっていたし、父は実の弟だからまだマシだったが、私メの母は赤の他人だからかなりイジメられていた。
 
自分が悪くてもすべて他人の責任にすり替える伯父。全部自分の都合のいいように解釈し、たいしたこともないのに自分が素晴らしい人間、エリート階級と思い込んでいた。
 
親戚で自分よりランクが上だと思う人間は徹底的に無視。そして、そのヒトがいかにヒドイ人物かということを他人にあることないこと(ほとんど作り話。)吹き込むのだ。
 
おまけに物欲が半端じゃない。うちの父が伯父の家に旅行土産を持って行ったときに、ちょうど自宅にあったムロアジフグ2枚を伯母が持たせてくれたことがあったが、それが気に入らず
 
「オレが楽しみにしていたムロアジを渡すなんて…小田原でわざわざ買ってきたのに。明日買ってこい!!」
 
激怒むかっし、伯母に翌日わざわざ小田原まで買いに行かせたこともあった。
 
私ならムロアジなんか小田原まで行ったふりして近所のスーパーで買うと思う。どうせ伯父は味なんかわからないんだし。
 
 
伯父を増長させてしまった一つの大きな要因が、伯父のまわりに攻撃的な人物が一人もいなかったことである。(私メも若いころはかよわかったのだ!)
 
昔、うちの隣に住んでた家族の父親もかなりわがままな人物だったが、たまに家族会議のようなことをやっており、子供3人と奥さんになじられつつも、一人で応戦している怒号がよく聞こえてきた。…ある意味すごい。。
 
まぁ、隣のオジさんはただの偏屈だったが、モラハラの場合、外部の人間にはわからないようにイジメるから傍目には「いいオジさん」にみえてしまうから始末に負えない。
 
しかし、一番イジメられていた伯母はたまったものではない。伯父が入院中はニコニコしていたのに退院する数日前から
 
「おとうさん、もうすぐ帰ってくる…」と暗くなり、伯父の退院前に脳溢血でなくなってしまったのである。
 
クッション役の伯母が亡くなったことで伯父の息子家族と娘家族はとんでもないことになっていくのである。