昨日の丑三つ時。
薄暗い中、目を細めながら読みきった文庫本を閉じ、
粉塵を人工的な光が照す鉄骨の隙間に見える空を見上げて、
皆既月食かぁ~とタメ息ともつかないセリフを吐き出す。
そのまま首を右から左にぐるりと回すと、コキコキと鳴った。
ふと充電完了を知らせる電子音が鳴り、びくりと体を震わせる。
誰も見ていないのにわざとらしい声をあげ自嘲気味に笑う。
携帯電話を開くと強い光に瞳孔が戸惑い軽く目眩を覚えた。
そこには感性豊かな皆さんが各々に見る皆既月食を映し、綴っていた。
私は何となくそれが嬉しかった。
然らば意気揚々とコメントを残そうかと書き始めたのだが、
見れて良かったですねの一言がどうしても皮肉めいている気がした。
きっと、夜勤お疲れ様ですとか残念でしたねと労いの返事をもらう形になるだろう。
私はそのまま電話を閉じて、しばらく隙間の空を見上げていた。
深い夜が思考に与える影響を常々思い知らされる。
確かに皆既月食について考えていたつもりだったのだが、
私の興味はついぞブラックホールに移行してしまった。

しかも私は一度興味を持つとやたらと詳しく知りたくなる性分だ。
私はブラックホールについての資料を読み漁った。
(と言ってもWikipediaだけども)

ブラックホールとは、極めて高密度かつ大質量で、
強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体
無限の重力は光の脱出速度を超えてしまい、時空をも歪めてしまう。
それは完全なる闇。
アホな私は色々な可能性について考えてみた。
辿り着いた結論としては、理論上のブラックホールをもってすれば
時間は止める事が出来るかも。
だった。
深い夜が思考に与える影響を常々思い知らされる。
それからというもの先程までの科学的な考察が嘘のように、
私の興味は、時間を止めたら何をしようかなぁ・・・
のただ一点のみに絞られた。
・・・
当然悪い事とエロい事しかうかばなかった。
時間が止まれば光も空気も物体も動かないなんてロマンの無い事は考えない。
だって都合が悪いもの(笑)えへへ
B
薄暗い中、目を細めながら読みきった文庫本を閉じ、
粉塵を人工的な光が照す鉄骨の隙間に見える空を見上げて、
皆既月食かぁ~とタメ息ともつかないセリフを吐き出す。
そのまま首を右から左にぐるりと回すと、コキコキと鳴った。
ふと充電完了を知らせる電子音が鳴り、びくりと体を震わせる。
誰も見ていないのにわざとらしい声をあげ自嘲気味に笑う。
携帯電話を開くと強い光に瞳孔が戸惑い軽く目眩を覚えた。
そこには感性豊かな皆さんが各々に見る皆既月食を映し、綴っていた。
私は何となくそれが嬉しかった。
然らば意気揚々とコメントを残そうかと書き始めたのだが、
見れて良かったですねの一言がどうしても皮肉めいている気がした。
きっと、夜勤お疲れ様ですとか残念でしたねと労いの返事をもらう形になるだろう。
私はそのまま電話を閉じて、しばらく隙間の空を見上げていた。
深い夜が思考に与える影響を常々思い知らされる。
確かに皆既月食について考えていたつもりだったのだが、
私の興味はついぞブラックホールに移行してしまった。

しかも私は一度興味を持つとやたらと詳しく知りたくなる性分だ。
私はブラックホールについての資料を読み漁った。
(と言ってもWikipediaだけども)

ブラックホールとは、極めて高密度かつ大質量で、
強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体
無限の重力は光の脱出速度を超えてしまい、時空をも歪めてしまう。
それは完全なる闇。
アホな私は色々な可能性について考えてみた。
辿り着いた結論としては、理論上のブラックホールをもってすれば
時間は止める事が出来るかも。
だった。
深い夜が思考に与える影響を常々思い知らされる。
それからというもの先程までの科学的な考察が嘘のように、
私の興味は、時間を止めたら何をしようかなぁ・・・
のただ一点のみに絞られた。
・・・
当然悪い事とエロい事しかうかばなかった。
時間が止まれば光も空気も物体も動かないなんてロマンの無い事は考えない。
だって都合が悪いもの(笑)えへへ
B