こんにちわ。
1月3日
鼻をかんだ。
イヤな感覚がした。案の定ティッシュが空だ。
いつもなら予備が置いてあるはずの辺りの空白。
・・・
僕の部屋からティッシュがなくなった。
もう鼻をかめないと思うと涙がでた。
泣いたのはあの日以来だ。
また鼻をかみたくなったけど、モゴモゴして我慢した。
布団が僕を離さなかったので、ティッシュは明日に持ち越した。
明日になればいいなと思った。
1月4日
明日になった。
ホントは夜更かししたから起きてるうちになってた。
宵の間に数回いざこざがあったが、別の機会にする。
起きてみたらやっぱりティッシュは空だった。
寝起きから少しガッカリした。
鼻をかむ用事がなかったので、ひとまず忘れる事にした。
忘れた頃にティッシュが新しくなってるかもしれない。
お昼を過ぎると、K介君が新品の嫁さんを連れてきた。
それでも僕の部屋にはティッシュがなかった。
僕はティッシュの事を彼らには黙っていた。
夜に近付くとお腹も空いてきた。
ティッシュは空のままだけど夕飯を食べに出かけた。
この日、僕はティッシュの無い部屋には戻らなかった。
1月5日
いつの間にか部屋にいた。
最悪の目覚ましが鳴る。火災出動だ。
僕は朦朧としながらも、あわてて家を出た。
たぶん部屋にティッシュはなかった。
昼過ぎに帰宅した。
思ったとおりだ。ティッシュは無い。
なんだかヘトヘトだったので見て見ないふりをした。
僕は卑怯だ。
いつか泣かせてしまった事を思い出した。
火災出動にはお釣りがくる。夜警だ。
ティッシュの無い部屋は灯りを消すと暗かった。
僕は振り返らなかった。
そしてこの日も帰らなかった。
1月6日
深夜、部屋に灯りを点した。
やはりそこにティッシュはなかった。
なんだか少し煩わしさを感じた。僕は自分がキライだ。
あの日の過ちを思い出した。もう戻れない。
涙を拭うティッシュが無いので泣かずに寝た。
起きたらティッシュがある夢が見たかった。
無い。無いよ。
僕の部屋にはティッシュが無い。
飲み物も無い。
憂鬱だった。
カラカラに渇いた喉を潤す飲み物を買いに出掛けた。
ティッシュを買うのを忘れて、ラーメンを買って来た。
部屋に入った時の絶望は、あの日と同じ匂いがした。
「だろ?」
と、ひとりごちた。
そこにティッシュはなかった。
バルバソです。
PS
昼休みにティッシュを忘れないために携帯にメモした。
他に、洗顔フォームと歯磨き粉もメモした。
それでも忘れる気がした。
ブログに書けば忘れないと思いついた。
そしてこの記事を残りの休憩時間で書きなぐった。
今、帰りに先輩のお家に寄ってから帰宅した。
今日も僕の部屋にはティッシュが無い。