お暑うごぜぇます。
田んぼの緑が美しく映えとります。この景色好き。
バルバソです。



「ヒ~おっかねさび!」
これは彼方の世界では「今日は凄く寒いね。」と、解釈される言葉…
結して此方の世界で言う「キャア恐い、何この錆び~。」などではない。
(ちょっと無理がある)



私は物心着いた時から田んぼを手伝っていた。
当時私は高校生だったであろう。
ある日、用水路で育苗用のシートを洗っていた祖母が私に声を掛けた。

「オイ、タガメ。」

「えっ?タガメ!?」
Σ(-∀-;)テンションMAXは当然である。
私は用水路を覗き込み、キョロキョロと辺りを詮索していた。

すると再度祖母から
「オイ!!タガメ!!」
と、若干憤った口調で声を掛けられた。

「いや?見付かんないよ?」
等と言う私に、

「タガメッ!タガメッ!ハヤクタガメッ!!
と何やら必死になる祖母。


どう見ても私の目にはタガメは見付からない。
祖母は何だか怒っているようだ。

そこへ別の仕事をしていた祖父が通り掛かる。
祖父は必死の祖母と、頭に?マークだらけの私を見比べ笑った。

祖父は言った。
「Bバソや。婆さんは手伝って欲しいんだ。」

Σ(-∀-;)「ぇえ!?」一体何処にそんな会話が…
良くわからなかったが、取り敢えずは手伝った。



祖父が教えてくれた。
「タガメ」は、折り畳んで片付けて下さい」
と言う解釈との事。
まさかこんな処に「言葉の壁」があるなんて…

祖母も私も顔を見合せ笑った。



しかし、その時私は、自らの出生に疑問を抱いた…



続く