勝田の415系1500番台を徹底的に見る③ | 1910番のどーでもいいブログ

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お待たせしました。

「勝田の415系1500番台を徹底的に見る」第③回目でございます。

今回は、車体を外から見ていきたいと思います。

第①回目第②回目も合わせてご覧ください。

なおこの記事では、415系1500番台と一緒に活躍していた401・403・415系0~700番台については、『白電』で統一します。

また、写真は特記が無い限り、全て今年(2015年内)に撮影したものです。


ではでは…。


まずは、電車の“顔”と言える前面ですが、形が似ている211系、719系と並べて見てみましょう。



クモハ211-3010(2013年12月撮影)


クモハ719-1


第4グループ クハ411-1630


第1グループ クハ411-1508(2013年3月撮影)


211系・719系と大きく違うところは、前面の行き先表示の面積が小さいこと(白電と部品を共用するため?)、電気連結器が無く、スカートの形状が異なるところです。

連結・切離しを頻繁に行っていますが、白電とも連結していた名残で、連結時はジャンパー線を連結しています。

ジャンパー線は、クハ411-1500にぶら下がっています。
幌もクハ411-1500に付いているので、クハ411-1600と比べると厳つい印象に見えますよね。



第4グループ クハ411-1527 ジャンパー線アップ


続いて、屋根の方を見てみます。

415系に限らず、国鉄形交直流電車の特徴といえば、先頭車に付いている、俗に言う静電(検電)アンテナ(乗務員室屋根上の「┏」形のやつ)でしょうかね。



右奥:第5グループ クハ411-1532
右中:第1グループ クハ411-1506


上写真を見ると、第1グループのクハ411-1506には、屋根上を這う謎の配管があります。
これが所謂「常磐無線アンテナ」の準備工事で、国鉄時代に製造された第1グループの先頭車のみに付いています。



第1グループ クハ411-1508


しかし、415系1500番台や国鉄末期に製造された白電は準備工事のみで、実際に使われませんでした。
国鉄民営化後、静電アンテナの後ろに、JR統一の列車無線アンテナ(トミックスでいえば「A」タイプ)が1本設置されました。

国鉄時代の計画では、静電アンテナの後ろと、前から2つ目のベンチレーターの横に見える円い部分の2ヶ所にアンテナが設置されるはずでした。



第1グループ クハ411-1606


そして国鉄民営化後に登場した第3グループ以降の先頭車では、常磐無線アンテナの準備工事はなく、屋根上はスッキリした印象です。



第4グループ クハ411-1527


静電アンテナの後ろに、トミックスでいえば「C」タイプのアンテナが1本設置されています。



第4グループ クハ411-1527


続いて415系の象徴ともいえる、パンタグラフ回りです。
交直流の機器が搭載され、非常に複雑です。

ちなみに、第4グループ以降の車両は交流が50Hz専用になりましたが、パンタグラフ回りで目に見える変化は特にありません。

よく見ると、パンタの左上の機器箱に編成番号が書かれています。
これは、勝田車両センター所属車両共通の特徴です。



左:第1グループ モハ414-1506(編成番号は529)
右:第5グループ モハ414-1532(編成番号は542)


象徴とか書いておきながら、上の写真、パンタグラフ回りの機器が全て写っていませんね…。
実はフェンス越しに撮影したのでこれが限界でした…。

ちなみに、退いて撮るとこんな感じになってしまいます…。



フェンスに邪魔されます…
ちなみに場所は、高萩駅付近の跨線橋です


電車の屋根を撮るのって、意外と難しいですよね…。
特に交流区間は。。


続きまして、車体を側面から。

まず行き先表示器ですが、車端部の点対象(対角線)の位置に設置され、海側・山側どちら側から見ても車体に向かって右側にきます。

クハ411-1500の海側とクハ411-1600の山側では、乗務員室からドアを一つ挟んだ位置に設置されています。



第4グループ クハ411-1528 行き先表示器設置位置


ここまでは全グループとも共通ですが、車端部の行き先表示器の横の仕上げ方が、グループによって違いがあります。

第1グループの車両には、行き先表示器の横に、ビード(紐状の凹凸)と帯がありません。



第1グループ モハ415-1505 行き先表示器の右にビードと帯が無い


第2グループ以降の車両には、ビードと帯が付きます。



第5グループ モハ415-1532 行き先表示器の右にビードと帯がある


しかし、第1グループでもモハ414-1500だけは、パンタグラフの真下にある行き先表示器(つまり海側)の横だけにはビードと帯があります。

車体の強度の問題でしょうか?



第1グループ モハ415-1507
第1グループでも行き先表示器の横にビードと帯がある


続いてサボ受け枠です。

第1~4グループの登場時には、白電に合わせて行き先表示器を使用せず、差し込み式のサボを使用して行き先を表示していました。

後に、白電共々行き先表示器が使用開始されましたが、サボ受け枠は撤去されずに残っています。



第4グループ クハ411-1528 サボ受け枠(戸袋窓の上)


設置位置は、クハ411-1500の海側とクハ411-1600の山側は、行き先表示器の右下です。



第1グループ クハ411-1505 サボ受け枠設置位置



その2ヶ所以外は、行き先表示器からドアを挟んで、左側の戸袋窓の上です。



第4グループ モハ415-1532 サボ受け枠設置位置(左側の戸袋窓の上)


そして、第5グループの車両には、サボ受け枠が設置されていません。
第5グループは登場当初から行き先表示器を使用していました。



第5グループ モハ415-1532


ついでに号車札を差す枠ですが、片側に3つあるドアのうち、両端のドアの右側に付いています(上の写真でも確認できますね)。
連結・切り離しを頻繁にするので、普段号車札は差し込まれていません。



第1グループ モハ415-1505 号車札枠設置位置(ドアの右上)



さらにモハ415-1500の弱冷房車ステッカーについて。

弱冷房車ステッカーの貼り付け位置は、各ドアの右側です。
両端のドアでは、前述した号車札枠の下に貼られています。
そして中央のドアの横には号車札枠はありませんが、弱冷房車ステッカーは両端のドアと同じ位置に貼られています。



第1グループ モハ415-1505 弱冷房車ステッカー貼り付け位置


さらに続いて、車体に何ヵ所か設置されている冷却風取り入れ口(所謂、ルーバー )について。

モハの側面上部帯のところには主電動機用の冷却風取り入れ口が2ヶ所設置されています。
設置位置は、下の写真をご参照ください。



第5グループ モハ415-1532
冷却風取り入れ口は主電動機の真上、上部帯のところに2ヶ所
(モハの側面を写した写真がどうしても見つからず、上の写真を使い回し…)


冷却風取り入れ口は、モハ414-1500・モハ415-1500とも同じ位置で、海側・山側とも点対象の位置に設置されています。

また、MG(電動発電機)を搭載しているクハ411-1600にも、MG用の冷却風取り入れ口が付いています。
海側・山側とも1ヶ所ずつで、線対象の位置(MGの真上)に設置されています。
設置位置は、下の写真2枚をご参照ください。



第1グループ クハ411-1605(山側)
冷却風取り入れ口は、MG(ちょうどJRマークのあるところ)の真上


第1グループ クハ411-1607(海側) 同上


今回は以上になります。

今回は写真が多くなってしまいましたが、もともと他人に見せるつもりで撮っていなかったので、ひどい写真ばかりでしたね…。
もっといい写真が撮れれば差し替えていきたいと思いますが、東京に引っ越してから、なかなか常磐線・水戸線に乗る機会が無くなってしまったので、当分先になると思います(^_^;)


次回は、車体をもう少し見ていきたいと思います。


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