では、続きの中編になります。
直江津で待っていたのは、えちごトキめき鉄道の気動車、ET122形です。
JR西日本のキハ122系と同じ形の気動車のようですね。
全区間電化されていますが、途中に交直セクションがあり、経費削減のため気動車というワケです。
日本の私鉄で、交直セクションがあるのは2社だけです(しかも両社とも第三セクターもう一社は首都圏新都市鉄道)。
さて、関係ない話は置いておいて、直江津を出ると、さっきまでとは景色はがらりと変わって、進行方向右手側には日本海が広がります。
穏やかな日本海
そして左手側には、まだ雪で覆われた山々が見えます。
まさに風光明媚といった感じです。
北信の山々
風光明媚なのはいいですが、普段の利用者は極端に少ないようです。
1両編成で直江津を出発しましたが、乗客は5人ほど。
途中駅での乗り降りはほぼなく、糸魚川でほとんどの人が降りてしまいました。
路線名の由来にもなった翡翠の産地である姫川を渡ったあとには、なんと乗客は1910番たった一人に…。
誰もいません
やはり、県境を越えるローカル線は経営が厳しいところばかりのようです。
今回移管された路線の中で、日本海ひすいラインが一番利用者が少ないようで、今回の旅で少しでも増収に貢献できれば幸いです。
そんなことを思いつつ、終点の泊に到着。
泊到着
えちごトキめき鉄道の管轄は市振までですが、運行上の境界駅は泊のようです。
相変わらず、ホームには1910番以外誰もいません。
そして、ホームの屋根から気になるものがぶら下がっています…。
なぁにこれぇ…
キェェェェェェアァァァァァァヒカッタァァァァァァァ!!!
あいの風とやま鉄道の電車が入ってきましたが、ってあれ?
まるで連結するみたい
なんと、同一ホームに縦列停車です。
運転上の取扱いはどうなっているのでしょう?
線路上にあやしい赤色のATS地上子があるので、見えない車止めがあるのでしょうか?
なかなかシュールな光景です
ここで乗り換えるのは、あいの風とやま鉄道の電車、521系です。
JR西日本から譲受した車両で、ラインカラーもJR西日本カラーのままです。
顔がさっきまで乗っていたET122形と同じなのはご愛敬です(笑)
JR西日本カラーのあいの風とやま鉄道521系
今度は2両編成ですが、富山に近づくにつれ、そこそこの乗車率になりました。
途中で、富山地鉄の電車と並走。
何気にダブルデッカー
日本海とは離れ、山側には北陸新幹線の高架が距離をとりつつ寄り添っています。
やがて新幹線の線路が近づき、富山県の中心、富山駅に到着です。
在来線はまだ高架化工事の最中で、列車は真新しい高架ホームに入りました。
せっかくなので下車してみます。
富山到着
1910番がまだ高校生だった○年前にも訪れたことがある富山駅ですが、当時はまだ富山ライトレールが開業したばかりの頃。
新幹線の開業で、駅の様子はすっかり様変わりしていました。
南口は綺麗に整備されています
ちょっと富山地鉄の駅も覗いて…。
電鉄富山駅
駅前には地鉄の路面電車が走っています。
旧塗装の富山地鉄7000形7018 (電鉄富山駅・エスタ前停留場にて)
そして今度は北口へ。
富山ライトレールが出迎えてくれます。
富山ライトレール(富山駅北停留場にて)
結局、富山駅前だけで一時間近く寄り道してしまいました。
そのうち、富山の鉄道の旅もしたいですね。
ところで、富山地鉄のバスって、どうみても都営バスの色してますよね。
どういう経緯でこの色になったのでしょうか。
まるで都営バスのナックルカラー
エルガやエアロスターなど、ノンステップのバスもナックルカラーなんで、普段から都営バスを見慣れていると、違和感が半端無いです。
ブルリボカラーも待っていたのですが、来ませんでした。
もう走ってないんですかね?
こちらは新色
さて、時間も限られていますので、駅に戻って再び金沢を目指して行きます。
あいの風とやま鉄道カラーの521系が来ました。
あいの風とやま鉄道カラーの521系
車体のラインカラーは、海の方を見ると青、山の方を見ると緑になっています。
そういえば、駅名標も海を見る方が青、山を見る方が緑でしたね。
では、後編へ続きます。
1910番のホームページはこちらです。
今週中には更新しますよ、きっと