枚方市
 

「くらわんか餅」

 
 

購入日    2023/03/16
製造・販売  巴堂
入手方法   店頭で購入
価格     不明

 「くらわんか」とは、諸説あるようですが、東海道五十七次の五十六番目の宿場「枚方宿」で、淀川を行き来する三十石船に対してお酒や煮炊きもの(ごんぼ汁など)を売る小舟から発せられた言葉で、「食べないか?」という意味の言葉です。

 その船で売られていたかどうかは定かではありませんが、私たちが子どもの頃、秋になると必ず出掛けた「枚方大菊人形展」が行われる「ひらかたパーク」のおみやげとして買ってもらった記憶にあるものです。その頃の「ひらパーの菊人形」は全国区の人気で、最寄りの京阪電鉄「枚方公園駅」からひらかたパークの入り口まで、たくさんの出店も並んでいました。その後、菊人形展も各地で行われるようになり、テーマパークの多様化で、ひらかたパークの客足も徐々に減少してきました。

 それに伴って、みやげ物を扱う店舗の数も減り、駅前のにぎわいも「今は昔」の感があります。類似商品が出回る中、伝統の「くらわんか餅」を守り続けておられるのが、この「巴堂」さんです。枚方公園駅からひらパー方面に進んで3分ほど、左側に小さな店舗を構えていらっしゃいます。この、伝統の「くらわんか餅」の火を絶やさぬよう、いつまでもがんばっていただきたいと思います。