大阪市 西区
 

「小鯛雀鮨・阿奈古すし」

 
 

購入日    2023/11/13
製造・販売  小鯛雀鮨 鮨萬
入手方法   阪急百貨店で購入
価格     3,294円

 皆さんは「大阪寿司」をご存じでしょうか。狭義に、東京湾(江戸前)の魚介類を具材として用いたにぎり寿司、広義には、握り寿司を中心にして寿司屋で提供される寿司の盛り合わせを「江戸前寿司」と呼ぶのに対して、熟れ寿司を発祥とし、具を酢でしめたり加熱調理し日持ちをよくしたもの、また、押しをかけることですし飯から空気を追い出し傷みにくくしたものを「大阪寿司」と定義することが多いようです。
 また、空腹を満たすことが主な目的であった江戸前寿司に対し、日持ちすることから「手土産」として船場の旦那衆に重宝がられ、より手の込んだ「箱寿司」として独自の進化を遂げた大阪寿司は、「二寸六分の懐石」と呼ばれる芸術性をもまとうほどの料理に進化しました。
 この日は、数ある大阪寿司店の中でも創業1653年を誇り、登録商標「圧しずし」で有名な、鮨萬さんの「小鯛雀鮨」と「阿奈古すし」を頂きました。
 できあがりの姿が雀に似ているということで名付けられた「小鯛雀鮨」の小鯛は日本近海の天然物を用い、品質の安定を図っているそうです。軽い塩味と柔らかな合わせ酢に、ほんのり昆布だしの香りを感じる仕上がりになっています。
 「阿奈古すし」は、柔らかく焼き上げられたアナゴに、ほどよく炊きあげられた椎茸と干瓢が混ぜ込まれています。ふっくらとしたアナゴの味は、煮アナゴにはない独特のアナゴの風味を感じることができます。
 少々お値段は張りますが、それだけの値打ちを十分に感じることができる逸品です。