寝台特急「あけぼの」ソロに乗る~大館駅「鶏めし弁当」(850円) | 駅弁ブログ ライター望月の駅弁いい気分

寝台特急「あけぼの」ソロに乗る~大館駅「鶏めし弁当」(850円)


唯一残った「上野発青森行の夜行列車・あけぼの」。
上野から高崎線、上越線、信越線、羽越線、奥羽線を経由、
およそ12時間あまりをかけて、結んでいます。
やってきたのは、真っ赤な「EF81形」機関車に

率いられた、9両のブルートレイン。
今や、風前の灯となった夜行列車の旅が、
ここにはまだあります。

 

今回は、上りの「あけぼの」に「鶏めし弁当」片手に、
大館駅から乗り込んでみました。

 


 

今宵の宿は、お得な個室B寝台「ソロ」。
実は「秋田・大館フリーきっぷ」や
「青森・函館フリーきっぷ」でも使える人気の個室なんです。
北斗星や北陸のソロに比べて、やや狭苦しい部屋ですが、
寝台列車の中で、プライベートな空間が堪能できるのは嬉しい限り。
平成になったころに改造された車両なので、
部屋に電源がないのがネックですが、
ゆったり気分で、原稿もはかどりました。



ついに、全国「鶏めし」界の真打ち登場!
大館駅・花膳の「鶏めし弁当」です。

 

鶏めしにありがちな「そぼろ」を不使用。
甘辛く仕上げた鶏肉&だしの効いたご飯、
ふんわり錦糸卵のみで勝負する潔さ。
いわゆる駅弁にありがちな「パサパサ感」が皆無!
もっちりご飯が、舌の上で弾けます。
間違いなく、ヤミツキになる味。
これでいて、元々は当時の「キリタンポ弁当」の
「賄いメニュー」だったといいますから驚きです。
個人的に嬉しいのは、通信販売をやっていないこと。
「現地で食べなさい」という姿勢、大好きです。
これは、食べるべし!

販売時間は概ね「あけぼの」から「あけぼの」まで。
事前に予約をしておけば、特急列車のドアの所まで、
きちんと届けてくれます。


 

朝の上野到着は、少し早くて6時58分。
最近は、牽引機関車が長岡から「EF64」に交代します。
物珍しいからか、夏休みだからか、

 

朝から写真撮影会のような賑わいでした。
あえて言えば、シャワーが付いていないのがネックです。
でも、衰退する夜行列車の中では、頑張っているほうなので、
走り続ける限り、ぜひ応援したいと思っています。
興味を持った方、今のうちに乗っておくべきです。

 

※2015年5月28日追記

 

寝台特急「あけぼの」は廃止されています。