米子駅弁のスペシャルパレード~米子駅「海の宝箱」(1260円) | 駅弁ブログ ライター望月の駅弁いい気分

米子駅弁のスペシャルパレード~米子駅「海の宝箱」(1260円)


先週はぐるぐると東北を回りましたが、
今週は、西日本方面、山陰・米子へやってきました。



米子駅弁といえば、鯖寿司の「吾佐衛門鮓」が有名&美味しくて、
東京駅の「旨囲門」などでも販売していますが、
今回は、久々に“ヤバイ”駅弁に出会ってしまいました。
それは・・・米子駅・米吾の「海の宝箱」。


サバ、アジ、マス、カニ、イクラ、タマゴなどを、
宝石箱のようにちりばめたちらし寿司なんですが、
これが美味い!
というか、私が個人的に好きな寿司ネタを
チョイスしてくれたような駅弁でして、
ちょいと疲れ気味の体でしたが、
頑張って山陰へ来た甲斐があったというもんです。
酢で〆られた光りものが食欲を誘い、
鱒と玉子の甘みが、喉の奥へ押し込んだ瞬間、
イクラがプリっと弾けるエクスタシー!
(このエクスタシーはとても健全です)

最初は勢いで半分くらいイってしまったら、
ここで究極の隠し味「蟹醤油」登場。
カニみそを活かしたであろう甘じょっぱい味が、
残り半分をより深い味わいに変えてくれるんです。

ま、実はこれ、米子駅弁のスペシャルパレードでもあって、
吾佐衛門鮓のサバ、カニちらし寿司のカニなど、
素材は同じであろうものを、まさに「切り口」を変えることで、
「宝箱」に変えてしまった駅弁と見ることもできます。
数年前から、駅弁大会等でも販売があったようで、
首都圏でもご存知の方は多いかもしれませんが、
今までサバ、カニ、おこわ…など、
「一本勝負」が多かった米子駅弁にあって、
総集編的な内容ながらも、味わい深いお得な駅弁だと思います。



山陰の特急列車は、岡山からの「やくも」号以外、
車内販売がない列車が多いのが現状。
「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」など、
長時間走る列車も多いのですが、ほとんど車内販売はありません。
米子で見かけたら、ぜひ手に取っていただいて、
山陰の海を眺めながらいただけば、旅気分も高まりそうです。


※2015年5月28日追記

現在は「やくも」を含め、JR西日本の在来線特急では、

車内販売がありません。