三朝温泉へ行く~鳥取駅「元祖かに寿し」(980円) | 駅弁ブログ ライター望月の駅弁いい気分

三朝温泉へ行く~鳥取駅「元祖かに寿し」(980円)



倉吉からは、智頭急行の車両が使用され、
最近リニューアルされた特急「スーパーはくと」で大阪へ。
JRの倉吉~智頭間も、智頭急行の車掌さんが担当。
3時間も走るのに、車内販売がないので、
乗車前に駅弁購入が必須の列車です。
でも、その前に・・・。



鳥取を代表する温泉へ。
倉吉駅から日の丸バスで20分あまり、

三朝(みささ)温泉へ。
昔、ディーゼルカーで、急行「みささ」という列車があったので、
「三朝温泉」の存在を知っていたのですが、
関東などでは、あまり知らない人も多いかもしれません。



バスを降りると、目の前の三徳川の河原に、
温泉のシンボル「河原の露天風呂」。
下呂温泉の噴泉池にはかないませんが、

なかなかワイルド。

陽気のいい日には、気持ち良さそうです。



私が目指したのは、三朝温泉の起源「株湯(かぶゆ)」。



共同浴場&飲泉所で、風呂は3人も入れば

いっぱいの小さなものですが、

常時お湯がかけ流されている上、
地元の方の手入れが行き届いている様子。
熱めの45度ということで、たっぷりかけ湯をして浴槽へ。
壁際からポコポコと湧き上がっているのがわかり、
さっそく嬉しい気分に!
こういうのがいいですね!


ただ、三朝温泉はご存知の通り、世界一といわれる「放射能泉」。
ラジウムが気化してラドンとなり、それを呼吸で吸い込むことから、
効能があるとされている温泉です。
ですから、普通に1度訪れただけで、実感できるのは、
「疲労回復でさっぱりしたなぁ…」というくらい。
でも、統計上では、この地域のがん患者が少ないといった、
目に見える形で現われています。

奇しくも、今日8月6日は、広島の「原爆の日」。
64年前の今日、とても多くの人が放射線に焼き尽くされました。
でも、放射能そのものは、ごく微量であれば、
健康にいい影響を与えることが判っているわけです。
逆にいえば、ほんのわずかな量でも、
体に大きな影響が出ると言えるのかもしれません。
ふと昔、藤子・F・不二雄さんの「エスパー魔美」というマンガで、
超能力に気づいた魔美に、クラスメイトの高畑が
「どんな危険な力も、使い手次第で人を幸せにできる道具になる」とか
「大きな力を持つということは、大きな責任を持つことになる」と
諭していたシーンを思い出してしまいました。



さて、今日は、鳥取と言ったらコレ!という駅弁。
アベ鳥取堂の「元祖かに寿し」です。
たぶん、鳥取駅ではイチバン高く積まれているので、
「これが一番人気なんだろうな」という察しがつきます。




昭和27年発売開始、昭和33年通年販売開始と
駅弁の「かに寿し」としては元祖といわれていて、
半世紀以上の歴史を誇っています。
パッと開けると、彩りのよさが食欲を喚起。
シンプルで飽きそうなところですが、
足が入って、不思議と飽きない味に感動。
付け合わせが奈良漬と昆布だけでも、ちゃんといただけます。
次の日までもつので、スグに食べなくてもOK。
鳥取土産としても十分通用するのが嬉しいところです。