甲子園で花巻東の菊池を観る~新神戸駅「神戸のステーキ弁当」(1200円) | 駅弁ブログ ライター望月の駅弁いい気分

甲子園で花巻東の菊池を観る~新神戸駅「神戸のステーキ弁当」(1200円)


阪神電車の三宮駅には、

「奈良」行きの快速急行が停車中。

今年開通した新線で、

今や三宮と近鉄奈良は1本で結ばれています。

さっそく乗車して甲子園へ。



2001年以来、だいたいその年を代表するピッチャーが
投げる日を狙って、観に来ています。
思えば、2001年は日南学園の150キロ投手、寺原(現・横浜)で、
ダルビッシュ、田中マー君、斎藤佑樹も甲子園でナマで観てきました。

※ライター望月の駅弁膝栗毛(2003年8月)…ダルビッシュ
http://www.ne.jp/asahi/eki-ben/hizakurige/mochiduki/0308/0308.htm

※ライター望月の駅弁膝栗毛(2006年9月)…マー君×斎藤
http://www.ne.jp/asahi/eki-ben/hizakurige/mochiduki/0609/0609.htm



そして、今年の注目は、

何と言っても花巻東の菊池!

でも、第4試合と遅いので・・・。



まずは第1試合の故郷・静岡の代表、常葉橘を観ます。
去年の準優勝・常葉菊川と同じ、常葉学園の系列校で、
ここ数年、有力校に数えられていましたが、
ピッチャーの庄司君を中心に、
ようやく今年、悲願の甲子園出場を果たしました。
対戦する高知高校は、30年前、我が母校・静岡県立富士高校とも対戦、
延長の末、富士高校は敗れた歴史があります。

でも、そこはさすが常葉橘、終始リードを保って、
なんとか1点差の「7-6」で逃げ切り成功。
でも、あえて苦言を呈するとすれば、
今回、先制の足がかりとなった牛場君は2年生キャッチャーですが、
体で止めても、すぐに球を見失う傾向が…。
次回以降、パスボールで命取りとならないことを祈るのみ。
きっと、甲子園で「成長」してくれると信じましょう。



例によって、ここらで腹ごしらえ。
神戸といえば、駅弁は淡路屋。
元々は福知山線のほうでお店を出していた業者ですが、
だんだんと神戸のほうを本拠地として、今は西明石まで進出。
関西を代表する駅弁ガリバーといってもいいでしょう。
圧倒的な存在感を示すのが、神戸牛にちなんだ駅弁。
「神戸のステーキ弁当」もその一つです。



比較的小ぶりな容器なので、量も多すぎず
女性でも気楽に味わえそうなステーキ。
“国産牛の一枚肉を独自の製法でステーキにした”とのこと。
ま、冷めても美味しいステーキというのは難しいでしょうが、
それを補って余りあるのは、下に敷かれた「きのこご飯」。
スパイシーでカジュアルな味付けは、
まず嫌な人はいないんじゃないでしょうか。
軽~くいただきたい時にお勧めです。

2~3試合目は流してみようと思っていたんですが、
第2試合では、天理が長野日大に敗れる波乱。
インフルもあって、今年の天理にはツキがなかったのかもしれません。
また第3試合では、地元・関西学院が9オモで追いついたんですが、
勝ち越せず、試合の流れが中京へ。
案の定、サヨナラHRを浴びてゲームセットとなりました。

ただ、70年ぶり出場の関西学院、
守備と選球眼だけはしっかりしていたのは見事。
中京のピッチャーがイマイチだったのかもしれませんが、
先頭打者が、きちんと四球を選んで出塁する様子は、
ある種の感動を憶えました。
打撃がダメでも、守備がしっかりしていれば、
甲子園には来れる可能性があることを痛感。
その爪の垢を煎じて、母校の富士高校に飲ませたい感じです。


とまあ、ここまですべて1点差という、白熱したゲームで、
いよいよ真打ち・菊池登場。
「スカウト」と名札を付けた人の姿も目立つようになり、
菊池がいかに注目されているか判ります。
また花巻東の監督さんは、横浜隼人でコーチをやっていた経歴もあって
「師弟対決」という面白い試合でもありました。



菊池君ですが、やっぱり「球が違う」という感じがします。
140キロ台が普通にバンバン出ていますし、
速球で追いこんで、最後に緩い球で三振を奪う様子は、
気持ちいいくらいでした。
ここまで3つ観てきた所と、格の違いを見せつけられた感じがします。
ただ、素直な直球をとらえることができれば、
これまた気持ちよく外野へ飛んでいくことも…。
HRを浴びたボールもそんな感じでしたし、
その前にも、レフト線へポーンとヒットを打たれました。
詳しいことは、あまりよく判らないのですが、
選抜と比べて洗練されたがゆえに「荒れなくなった」と
分析する声も聞かれます。


それにしても、花巻東は選手が落ち着いていますねぇ。
さすが、選抜準優勝だけあります。
あと全員、「口ラッパ&歌」の応援も面白いです。
なかなか他の高校にはありません。
そして、勝ち越し2ランの柏葉君。
高校野球に「柏葉」の名前はよく似合います。
不良で名前が一字違いの弟とかいたら最高です。




果たして、この夏に「伝説」を作ることができるかどうか、
花巻東、総選挙の行方と合わせて、この夏は岩手がアツいです。