ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~11 | ジョリリのブログ「秘宝探偵キャリーとか...」

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ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~11





【ローラン】







ダークナイトの自我は、
限界に達していた...


ダークナイト自身、
生きているのか、
死んでいるのか、
わからない状態であった...


身体は、
魔剣ソールイーターに支配され、
自由が効かず、
自決の手段さえとれない。


心は、
アベラールの幻術で、
絞られている...


ただ、

ソルフェージュへの想いだけが、
自我の崩壊を防いでいた...



ダークナイト...



覚醒前は、





剣士ローランであった...



しかし、


ある新月の夜に、





クロノスへ覚醒...


その後、

「新月の太刀使い」

として、

名を馳せるようになった...


ローランの
本来の覚醒時は、
クロノスである。



が、



ある時、

魔剣の影響で、
ダークナイト化してしまう..

そして、

ソルフェージュを手にかけてしまった..


すべては、

ヴァラックの筋書き通りに...









ソルフェージュ....


ソルフェージュの事を
考えると、


ローランの目から涙がこぼれた...




「うっ!」


そして、

ローランの意識は遠退いていく....



周囲が、

霧で、

覆われていく様に....














(王宮)









王宮では、

連日、





大臣デウス






シャドームーン
ギルドマスター
エル


を中心に、

作戦会議が開かれていた。




しかし、

不死の軍団(カオス軍)、

三万に対し、

迎え撃つ、

王国騎士団とギルドとの連合軍の数、

僅か千....


という、

数的不利な事実が

部屋を重苦しくしていた。





雷帝・マヨエル

「ひとり頭、30人なんて、

チョロいじゃあないの。」



重苦しい空気の中、

マヨエルは、

愛槍グングニルを

磨きながら言った。




そんなマヨエルの発言に、
デウスは頭を掻きながら、

デウス
「雷帝殿、

数的にはそうなんですが、

相手は不死の軍団....

やつらには、

恐怖や疲労はありません...

そして、

首を落とさなければ、

動きを止める術は、

今の所、ありませんので...」


と、言った。



マヨエル
「あら、

そうなのかい。」


マヨエルが
軽く受け答える。



エル
「しかし、

動きを止める術が、

一つでもわかってる事は、

良いことですよ。

そして、

雷帝様の言われる通り、

我々は、

一騎当千の強者ばかりですし...」



エルは、
そこで、
息をつき、


エル
「我々は、

やつらを迎え撃つ為、

我々の戦い易い場所で、

優位に戦い、

そして、

やつらを殲滅しましょう。」


そう、
締めくくった。



デウス
「そうですな。

進行ルートも

ほぼ確定出来ますので、

先手は討てるかと....。」



そして、

机の上に地図を広げ、



デウス
「連合軍は、

やつらが、

山越えを終えた所で

待ち伏せて叩きます。

扇状地になっているため、

やつらの陣形も、

横並びにはなれず、

縦並びに....。

そこを狙います。」



と地図を指差した。






ゼロ
「いい作戦だと思うよ♪」


ゼロが口を開いた。



ゼロ
「時間もないしね。」




そう、

時間が無い...





「石板の地」がいまだ
解明出来ない状態が、
ゼロを苛立たせていた...。



そして、


ゼロは静かに席を立ち、

部屋を出た....










(異界)










異界では、

トルが頭を抱えていた....








「さっぱり、

分からん...。」



目の前には、

石板に書かれていた預言を刻んだ、

木の板があった。





始まりがあれば、

終わりがある

生を受けし者、

死も受け入れなければならぬ、

太陽は昇り、

やがて沈む


月は満ち、
また、
欠けていく

光あれば、
影もできる、

この世の摂理は、

調和である......







トル
「地名を印す単語は、

ニャイ.....。

他に何か必要なのか?」







その時、

トルは、

背後に気配を感じた....







「シンプルに考えれば、

自ずと答えが出ますよ。」






トルは、

振り返り、

身構えた。




そこには、






が、立っていた....










つづく♪