【リュカオンはBARにいる♪8】
「深淵を覗く...」
おうおう!
このネタは大丈夫やろなぁ~!
ギクッ!...ええ、..たぶん....。
では、
ご堪能下さい.....ドキドキ..
注:ちと、グロい?表現あり...
(TωT)(TωT)(TωT)(TωT)(TωT)
「深淵を覗く...」
(リュカオンsBAR事務所)
ふと、
おいらが、
事務所の窓から、
空を見上げると、
赤い月が上っていた。
(-_-;)
フッ、
何か血なまぐさい夜になりそうだ...
おいらが、
マルボロをくわえた、
その時!
電話のベルが鳴った...
(-_- )
嫌な事件になりそうだな...
そんな予感が脳裏を巡った。
おいらが受話器をとると、
「た、助けて下さい!
ボ、ボク死にたく無いんです!」
(-。-)y-~
おいおい、いきなりかい?
受話器の声は、
切羽詰まった若い男のものだった。
気が動転しているらしく、
要点が掴めない。
何度もやり取りをして、
男の話が見えてきた...。
内容はこうだ、
先日、
友人達と三人で海を見に、
ツーリングに出かけたらしい。
そして、
ある岬に立ち寄ったと言うことだ。
そこは、
有名な自殺の名所でもあった...。
もちろん、
カメラも持参して、
景色とかも撮影した...
霊的な何か写ったら....
三人ともそんな現象に
興味をそそられていた...
何か写りこみそうな所を
カメラで撮りまくっていた...
そして、
記念に、
三人並んで写真を撮ろうと、
話していた時、
突然、
「私が撮りましょう...」
誰も居ないと思われた岬で、
声をかけられた...
はっきりした風貌は、
思い出せないらしい...
黒ずくめの男とだけしか、
思い出せないらしい...
三人は、
驚きつつも、
黒ずくめの男の好意?を
受け入れ、カメラを渡した...
カシャッ!
今でも、
そのシャッター音は、
耳に残っているらしい...
その男から、
カメラを、返してもらい、
お礼を言おうと振り返ると、
男の姿は無かった...
何か気持ちが悪くなり、
三人は、岬を後にしたらしい...
それが、
三ヶ月前の13日の出来事らしい...
その後、
写真を見ると、
黒ずくめの男に撮ってもらった
写真だけが、妙であった...
写真では、
友人Aは、右腕が...
友人Bは、左足が...
消えていたのだ...
写真を見て怖くなったが、
しばらくは、
何事も起こらなかった...
しかし、
ツーリングから一ヶ月後の13日、
友人A(工場勤務)が、
作業中に右腕を機械に捲き込まれ、
切断となった...
さらに、
ツーリングから二ヶ月後の13日、
友人Bが、
病気(骨のガン)で、
左足を切断となった...
写真の通りとなっていた...
おいらは、
気になっていた...
「おい、お前はどうなんだ!
写真に写っているのお前は!」
おいらは、
赤い月に目を奪われながら言った。
受話器の向こうからは、
むせび泣く男の声が聞こえる...
そして、
嗚咽混じりの中、
写真の男の様子を聞いた時、
恐怖で悪寒が走った...
!
おいらは、
カレンダーに目をやった。
( ̄へ  ̄ !
今日は、13日だ...
おいらは、
彼をなだめながら、
このBARに来る事を薦めた...
何とかしてやりたい...
彼も助けを求め、
電話してきたに違いない...
彼は、
迷いながらも承諾した。
彼は、
BARから30分くらいの所に
住んでいた。
「気を付けて来るように」と、
念を押して、受話器を置いた。
もちろん、
例の写真を持参するようにと...
それからの数十分は、
時計の秒針の音にも、
おいらは苛立ちをおぼえた。
灰皿には、
マルボロの吸い殻が
山のようになっていた。
丁度、30分がたとうとした時、
キッ、キッ、キッー、
ガッシャーン!
という大きな音がした...
BARの近くだ!
この時、
既に確信はあった...
しかし、
嫌な不安を振りほどきつつ、
おいらはBARを出た...
BARから
数十メートルの所に、
バイクが横たわっていた...
バイクから
少し離れた道路上に彼の身体も
横たわっていた...
おいらは、
彼の身体に駆け寄った...
が、
死んでいるのは、
すぐに分かった...
おいらは、
例の写真を捜した...
それは、
鞄の中にあった...
そして、
彼の身体から、
さらに離れた所のソレにも
気がついた....
道路に転がるヘルメット...
いや、
彼の、
頭部...
おいらは、
例の写真に目をやった...
電話の通り、
写真には、
右腕の無い男と
左足が無い男と
そして、
頭部が無い男が写っていた...
野次馬が集まりだした時、
群衆の中に黒ずくめの男を
見たような気がした...
そして、
おいらの頭の中で
声がした...
深淵をのぞく時、
深淵もまたこちらを
のぞいているのだ...
おしまい♪
*学生時代に聞いた怪談話を
アレンジしました...
では、
ゲッゲ~ロ♪
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