ギルド「ユグドラシル」近くに、
1件の静かなバーがあります。
その名も、
「リュカオン’S BAR 」
オーナーは、ジョリリ
マスターは、
おいら、リュカオン♪
о(ж>▽<)y ☆
今宵のお客様は、
ぽこたん!
↑ギルド:ユグドラシルのメンバー
ボケのセンスは、S級♪
そして、
その他、もろもろ(笑)
今宵はどんなドラマが....
♪(*^ ・^)ノ⌒☆
「でさぁ~、マスター。」
カウンターで、ぽこたんがご機嫌になっていた。
「すっかり、秋めいてきたお。夜なんて、虫の鳴き声が風流だお。」
「だね~♪そいや、セミ、いなくなったねぇ~♪」
おいらは、つまみ(ドッグフードの盛合せ)を作りながら、相槌を打つ。
「でも、昨日の夜、コオロギが小屋の中で鳴いていたお。うるさいから、食べちゃたお(笑)」
「おいら、コオロギダメだわぁ。昔、後ろ足が歯ぐきに刺さって、エライ事になった(笑)。」
横でシズクが、うわぁ~という、なんとも言えない顔をしていた。
カラン♪カラン♪
ドアベルが鳴った、新しい客が入って来た。
「まいど~♪」
顔馴染みのリィシィロン
と、
?
「えっ、誰?」
シズクが小声で、
「赤ラプさん、色落ちてますよ(笑)」
と、言った。
「いや、シズクちゃん。違うと思うけど....。」
おいらは、苦笑いした。
リィシィロン達は、テーブル席に座った。
(なんか、嫌な予感が.....)
シズクがぽこたんの相手をしていたので、おいらが、テーブル席にオーダーを取りに行く。
「いらっしゃい♪リィさん。何にしましょ?(どうせ、ビールと枝豆でしょうが)。」
「俺はいつものね。で、マスター紹介するわ。こちら、新しいメンバーの白ラプさん。」
「ラプラス・インフェルノ、白ラプです。初めまして、よろしくお願いします。」
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
(まともな人がやっと.....。)
「あっ、マスターのリュカオンです。こちらこそ、ご贔屓に。で、何飲まれます?」
「リィさんと、同じ物を。」
(さすが、先輩たてるねぇ~♪でも、いいのかな(笑))
戻ろうとすると、白ラプに呼び止められた。
「あっ、マスター。弟がこの店でお世話になったようで。ありがとうございました。」
(へっ?弟さん?)
リィが割り込んだ。
「白ラプさんは、赤ラプさんのお兄様なんよ。」
(おめぇには、聞いてねぇよ。エロオヤジ)
「そうなんですか?じゃあ、弟さんの代わりに新しいリーダーに?」
おいらは何気なく言ってしまったが、
見ると、二人は凍りついていた。
この前のおいらみたいに.....。
(-_-;)フッ。
「えっ、違うんですか?」
もともと青白いリィシィロンの顔から、益々血の気が無くなっている。
そして、白ラプは、その大きな身体をカタカタと震わせていた。
(な、なんだよ~、止めてよ~、気になるよ~....(・・;)))
「なんか、面白そうですね♪」
カウンターにいたはずの、シズクがいつの間にか横に来ていた。
カウンターのぽこたんは、カウンター席の下で、丸まって寝ていた。
「わ、私は、ナンバー2なんです。」
白ラプが、重い口を開けた。
「リーダーは、
.........、
り、り、リリム×*ン☆△。」
「えっ、なんて言いました?」
シズクが聞き返した。
少し、イライラしているようだ。
「ちょっと、シズクちゃん!」
と、
その時!
バタン!
ドアが勢いよく開いた!!
「キャハハハハハ~♪」
その娘は豪快に入って来た。
筋斗雲に乗って(笑)
「あっ、お知らせで見た女の子だ!」
シズクが反応した。
「えっ?、そうなの?」
しかしー(x_x;)
【リリム・インモラル】
地獄と交信し、強大な悪魔の力を宿した姿。使い魔の巨大コノハヅクは、爆発すれば小さな街を吹き飛ばすくらいの力を秘めているのだとか。
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
(おいおい、小さな街を吹き飛ばす力って、「歩く核弾頭」みたいになってるやんか。大丈夫かぁ。しかも、巨大コノハヅクって、何?)
と、頭の中でツッコミを入れてると、
彼女と、目が合ってしまった....。
おいらの中の野性の本能が、教えてくれる.........逃げなさいと!
(;°皿°)!
しかし、
「あ~、リュカオンがいるう~!
かわいい~♪」
(えっ、かわいい.....(〃∇〃))
おいらのにやけた顔をシズクは見逃さない。
「マスター、にやけてますよ!」
そして、
その娘は、おいらに抱きついてきた♪
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
「すごぉ~い。やっぱり、モフモフしてるぅ~♪きもちぃい~♪そうだ、あなたのお名前は、今日から、モフモフちゃん♪わたしの事は、リリムンって、呼んでねぇ~、キャハ~♪」
モフモフちゃん.......(〃∇〃)
リリムン.......(〃∇〃)
その時、
バーの中に冷気が漂い出したのを感じた。
(この感覚は....まさか....?)
振り返ると、シズクの回りにブリザードが......。
白ラプとリィは、死んだように動かない。と、いうより、死んだふり?
と、リリムンが連れてきた小さいドラゴンスライム?、いや、コノハヅクが一匹、ブリザードに巻き込まれて凍ってしまった。
(....や...ば...い...?)
床に転がったチビコノハヅクを見た、リリムンは、
「ちょっとぉ~、おねぇさん!ナニするのよぉ~。凍ってるじゃぁないの!」
シズクをにらみつけた。
「あなたこそ!ここは、バーなの。子どもが遊ぶ所じゃあ、アリマセン!」
(言っちゃった....(ノ◇≦。))
白ラプの身体の揺れかたは、半端なかった。ナンバー2の責任感からか、
威を決して、割って入る。
カウンター席の下のぽこたんは寝返りをうっていた(笑)。
「リ、リ、リリムンさん、シズクさんのおっしゃる...!」
次の瞬間、
閃光がはしり、
白ラプは、
壁の方に飛んでいた....。
おいらのシッポは完全に丸まってしまった。
が、タイミング悪く、白ラプが飛んだ方向に、チビコノハヅクが!
「危ない!」
シズクが叫んだ。
しかし、
白ラプとチビコノハヅクは、激突!
そして、
爆発!
(えっ、爆発?)
リィが這いつくばりながら、喋りだした。
「あのチビコノハヅクも力が加わると爆発するんだ。俺達、二人がかりでバトルを挑んだが、瞬殺されたわ、彼女に.....。」
(あっ、なんか、お腹痛くなってきたわ、おいら....。)
爆風で、チビコノハヅクの一匹が寝ているぽこたんの方に転がり、ぽこたんの頭にぶつかる。
寝ぼけたぽこたんは、それに気付いた。
「ムニャムニャ、おっ、枕をありがとお♪」
「ダメぇ~!」
ぽこたんが頭を枕にのせる直前に、シズクが、つららでチビコノハヅクを弾き飛ばした!
バーン!!
カウンター、爆発!
おいら達も爆発に巻き込まれた。
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
気が付くと、おいらは、瓦礫に埋もれていた。
穴の開いた天井からは、満月が見えた。
おいらは、無性に吠えたくなり、思わず吠えた。
ウッ、ウオェ~ン!
気分が少し晴れた♪
そして、
どこからか、
ワンワンウオ~ン!
と、遠吠えが聞こえた。
の、遠吠えだった。
「うるさい!」
ぽこたんは、
どこかのおっさんに
叱られたようだった。
(ゴメンね、ぽこたん....)
(・ω・)/
おわり
では、
ゲッゲ~ロ♪
では、
ゲッゲ~ロ♪
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