ギルド「ユグドラシル」近くに、
1件の静かなバーがあります。
その名も、
「リュカオン’S BAR 」
オーナーは、ジョリリ
マスターは、
おいら、リュカオン(*^-^)b
今宵のお客様は、
【仙器「九天剣」の声を聞き、その性能を引き出す為、自らの霊力を解放した。切れ味に再生能力も加味され、一度切断したものを別の物に作りかえることができるという。】
♪(*^ ・^)ノ⌒☆
静かな音楽が
バーの雰囲気を作り上げていた。
そして、
カウンターには、
レイインシュンが頬杖をつき、
音楽に耳を傾けている。
(おいら、この人苦手で...。だって、真面目なんだもの(>_<))
レイは独りでやって来て、
二時間ここで過ごしている。
カラン♪
空になっていたグラスの中で
氷が踊ったようだ。
「な、何か作りましょうか?」
(なんか緊張するなぁ~、
あっ、肉球に変な汗が...)
レイは顔を上げ、語るように
話し始めた。
「ありがとう、マスター。
人は離れていても、分かりえる
ものなのだろうか?」
「そうですねぇ~。」
やっぱり、重いのキタね~。
分かりあえる、ニュータイプ?
う~ん、どしよ。誰か来ないかなぁ、
リィシィロンとか赤ラプとか。
あっ、空気が薄い....。
しかし、
おいらは、
このバーのマスター♪
知ってるよ~♪
「レンスイさんですね。」
この手の話しは核心から入る。
マスターは伊達じゃあない♪
「!.....」
レイの左目が光った。
入店の時に聞いたが、
昼間にプールに行ってから、
充血が取れないらしい。
「マスター、なぜ、レンスイにょ事を。」
レイはかなり動揺している。
「カウンターでの物思い。
男性は女性の事を
女性は男性の事を想い、悩む。
恋と呼ばれてますがね。」
(あっ、なんかカッコいい、おいら♪)
「恋.....。」
レイは、呟いた。
そして、
おいらは、オリジナルカクテルを
レイに出した。
「マスター、これは?」
「レイさんの為に、
名は、エンドレスラブ。」
底にいくほど赤くなるカクテル。
おいらの十八番カクテル♪
レイは、
眩しそうにカクテルを見つめている。
カラン♪カラン♪
ドアベルが鳴る。
「マスター、戻りました。
あっ、レイさん、こんばんわ。」
荷物を持ったシズクが入って来た。
「シズクちゃん、お帰り。ご苦労様。」
「遅くなりました。荷物片付けますね。」
そう言ってシズクは買物袋の中の物思をしまい始めた。
「シズク殿、一体ここで何を?」
「期間限定のアルバイトです。」
シズクは元気良く答えた。
「期間限定?」
レイが不思議そうに言った。
「シズクちゃんいると、クーラー要らなくて(笑)」
そう、節電対策に凍龍の娘を雇いました。お父さん、怖いけど....。
「なるほど...。」
レイは真面目な顔で答えた。
あ~あ、
今回は大したオチも無く、
終わりそうです....。
(´□`。)
「そう言えば、
コンビニでレンスイさんと
会いましたよ。」
バン!
大きな音を立てて、
レイが立ち上がった。
「マスター。」
(皆まで言わなくてもいいよ。)
「はい、いってらっしゃい♪」
レイは、九天剣を手に、
バーから飛び出した。
「恋って、いいですね♪マスター。」
シズクが言った。
「だね~♪」
こんな感じで
リュカオン'S BARの夜は
更けていきました。
が、(@ ̄Д ̄@;)
剣を持ったレイは、
コンビニ強盗と間違われ、
通報され、
おいらが、
身元引き受け人として、
呼び出されました。
「不器用なやつ...(ノ_-。)」
おしまい♪
ゲッゲ~ロ♪
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