手を離して | ekbB@blog

手を離して

正直、僕は人に仕事を振ることが苦手で、
何かと自分で抱え込んでしまうタイプ。

タイプって、何の言い訳にもならないのだけど。



で、それは何故かと言えば、
もちろん自分で手を動かして色々探るのが、
好きだったり、楽しかったりするのだけど、
一番大きいのが、『不安』。



去年の7月にリーダーとしてチームを持ったあたりから、
心に染みて感じたことなのだけど、
「決断」っていうのは、本当に大変で、
それに伴って発生する責任の重さは、
基本まだ決裁権を持たない僕にでも感じられるもの。



僕ができることとしては、
メンバーからの施策の相談に対して、
こういうふうにしてみたら、と言うくらいのもの。

もちろん僕は技術責任者ではなく、
責任をとれる立場ではないため、
自らの経験とノウハウで十分に答えられる範囲でのみ、
その対応をするのだけど。

それでも、それが万が一誤りだったとき、
お客様に迷惑をかけてしまうかもしれない。

そう考えると、やっぱり決断の重みというのは感じる。


だから、誰かに判断を仰ぐときは、
なるべく正確な判断が下せるだけの情報を揃えた上でないといけないのは、
至極当然のことだと思うし、
重い決断を数多くこなしてきた方のことを、本当に尊敬している。




施策を策定するに当たって、
当然課題発見のための分析調査を行うのだけど、
僕はその最中で、すごく小さな仮説検証のサイクルを繰り返して、
分析・調査の方向性を常に軌道修正している。

そしてすごく感覚的な話になってしまうのだけれど、
例えばYahoo!に認識されているインデックスや被リンクの一覧を眺めていると、
ふいにどこかに違和感を覚えて。

で、その違和感を辿っていくと、
原因と思われる課題に行きつけることが多々ある。

言ってみれば、常に手を動かしながら考えることで、
なんとか納得性のある原因・課題に辿りつけていた、ということ。



だから自分が手を動かさないことによって、
調査中に随時軌道修正をすることができなくなったり、
数字には表れない違和感を捉えられなくなったりしそうなことが、
僕には『不安』に感じられるんだ。





でも、いつまでも僕が手を動かしているようでは、
結局そのキャパの範囲内の仕事しかできない。



久保さんと違って、自陣のゴールラインから、
敵陣のゴールラインまで一人でドリブルで11人抜きして、
ゴールを決めるなんてことは、そうそうできないわけです。



だから僕に必要なのは、
まず随時の軌道修正がそれほど必要ないレベルにまで、
最初に調査のステップや考えられる仮説を把握し、
全体像をしっかりと描き出すこと。

いわゆるディレクション能力だ。


そして上がってきたデータ、つまり数字の並びの中から、
実際に見て調査したときのような違和感を感じ取れるようにすること。

そこはもう、経験がメインになってくるかな。




マネージャに求められるものは、組織の数字。

達成するための手段は、仕事を振ろうが、自分で抱えようが、
結果さえ出せていればそんなに大きな問題ではないんだと思う。



ただ、どちらがスケールしていけるか。
その違いがあることに、僕は気付かなきゃいけない。


一人でドリブルを続けることと、みんなでパスをつなぐこと、
どちらが効率的に、そしてより確実にゴールを決められるか。
その認識を強く持たなくちゃ。




先日の藤田社長との会食を通して、そんなことを学んだ気がする。






今日のお供『ずっと好きだった / 斉藤和義』