プロフェッショナル。 | ekbB@blog

プロフェッショナル。

今日は家に少し早く帰ってみた。
何気なくテレビをつけたら、久しぶりの『プロフェッショナル~仕事の流儀~』が。



酒造りに人生を捧げた、日本最高峰の杜氏(とうじ)農口尚彦さんの話。



若い頃から酒造り一筋で、身も時間も捧げ続け、61年。


『一生かかってやっても、酒造りはわからない。
だが、それをつかもうと夢中になってやっていることは事実なんです。
そのために、毎年わからないものとして酒と向き合っているのです』



それでも、あるいはだからこそ、こうした言葉が出てくるのだろうか。

かなり昔の回で出演されていた佐官の挟土さんも「臆病であること」、
つまり「謙虚であること」の重要性を言っていたし。



自分を決して過信することなく、謙虚に構える。
そして何より、現状に決して満足せず、さらにその先へ進もうとする。


僕が憧れ、尊敬する先輩方のほうが、
今の僕以上にストイックに自分と向き合い、
さらに向上するための努力を重ね続ける。



本当に恐れ入る。
努力の量で負けてちゃダメでしょと思ってしまう。

年を重ねるごとに、たぶん体力的には無理できなくなる分、
少ない努力でより多くのものを得られるようになるんだろうと思う。

きっと、それが経験の差ということ。

だから今の僕は、まだまだ量を稼がなくちゃいけない。




その一方で。


若いころ、常連の客を満足させられる味が作れない中、
「この杜氏がどんどん酒をおいしくしてくれるから」と客に伝え、
彼を守り、期待し続けていた酒造店の社長。

何があっても諦めない、その原動力を支えていた。



そして、一年の半分を酒蔵で過ごすご主人に対し、
一人家を守り、子供を育て、農業に勤しむ奥様。


65才で定年退職をして、余生は二人で過ごそうとしていたのに、
とある酒造店にどうしても来てくれと頼まれ、
恩人である先述の社長の薦めもあって杜氏を引き受ける決意をしたご主人に、
「私には止めることはできない」と、何も言わず受け入れた。


そんな、もう10年以上も前のことを話しながら、
必死に涙をこらえていた奥様。

きっと、本当に多くの言葉を飲み込んで、
ご主人を支えていたんだろうと思う。



そんな多くの人の助けや支えがあったからこそ、
ひとつの道を追求することができ、
そして日本最高峰と呼ばれる場所へたどりつくことができたんだろうと思う。




謙虚であること。
周りへの感謝を忘れないこと。



言葉にすればありふれたことで。

だけど、心の底からそれを実行できるか。

努力の量もさることながら、

そういうところに分岐点ってあるのかもしれない。




いやはや、刺激と戒めをいただきました。





今日のお供『progress / kokua』