ずっと遠くへ
ベランダで煙草を吸う。
結構好きな時間。
この頃は、夜になると空気も冷たくなってきた。
肌を通して、季節の移り変わりを感じる。
僕の家は、マンションの10階。
大きな通りに面していて、
通りをはさんだ向かい側は、大学のキャンパス。
視界を遮るものがほとんどないから、
結構遠くまで見渡せる。
南西に向いた窓の向こうに広がる景色は、
概ね国道246号に沿って広がっているはず。
あのビルは、どのあたりだろう。
三軒茶屋か、二子玉川か。
溝の口まではいかないだろう。
厚木まで見えたらすごいのに。
隣の家に煙が入らないように、
逆側に向かって煙を吐き出す(僕の家は角部屋)。
煙を吐きながら、そんなことを思う。
子供の頃は、自転車で遠出をするのが好きだった。
2つ3つ先の駅まで走ると、
もうどこまでも行ける気になった。
煙を吐きながら、その頃の感情が首をもたげるのを感じる。
あの高いビルまで、あの看板まで、
走っていってみようか。
そろそろ、自転車を買おうかな。
今日のお供『遠くへ / eart』