奪取
明日、修理に出していた僕の電話を、
ようやく取り戻すことができそうです。
「修理をして頂いていた」のですが、
対応がなかなかにあんまりなので、
奪い返してやる、奪取してやる、という思いが強いです。
なんてことを考えていたら、
『奪取』という言葉から、このアルバムを連想した。
![]() | 吉田美和 - beauty and harmony |
言わずと知れた、最高にハッピーなアーティスト。
ドリカムも好きだけれど、ソロ名義の作品はもっと好き。
友人から聞かされたことがきっかけで知ったこのソロアルバムは、
当時の僕のヒーロー的存在だったベーシスト、
チャック・レイニーが参加していたこともあり、
かなりヘビーに聞き込んだ。
収録されている『奪取』という曲は、
彼女らしい明るいポップな歌で、すごく好きな歌。
そして、このアルバムで、というか、吉田美和の歌う曲の中で、
最も好きな曲が、『バイバイ』という曲。
簡単に言えば、恋人から、別に好きな人ができたと、
別れを切り出された曲。
だけど、単純にバラード調のアレンジになるのではなく、
むしろ「強がった明るさ」をイメージさせるアレンジ。
そこが逆にグッとくる。
そして曲が進むにつれ、
その強がりが、寂しさや悲しさによって、どんどん心の隅に追いやられ、
やがて心が涙で支配されていく。
そんな泣き崩れていく様子を、見事に歌詞とメロディとアレンジで表現している。
それはもう、本当に見事。
歌詞と曲と演奏が、感情と完全に結びついた名曲だと思ってる。
彼女のソロアルバムに収録されている曲は、
ライブで何度か演奏したことがあるけれど、
結構難しい曲が多い。
技術的に、というよりは、いわゆる「表現」の部分で。
ソロアルバムで彼女のバックを務めるのは、
アメリカのジャズやフュージョン、R&Bソウルといった分野で活躍する、
超々一流のミュージシャンばかり。
多分そこに吉田美和がいなくても、僕はCDを買っていた。
でも、同時に、そこに吉田美和が入っても、そんな最高のミュージシャンを前に、
全く見劣り(聞き劣り)しない彼女は、やっぱり最高の唄い手だと思う。
友人から借りている(ごめん、ほぼカリパク状態)彼女のライブDVDを見ても、
本当にメンバーから愛されていて、
すごくいい状態でライブができている様子が、
画面を通して真っ直ぐに伝わってくる。
実際、本当に最高のライブだ。
ともすれば、日本のミュージシャンは、
お金の力で一流のミュージシャンを雇い、
言ってみれば、名前を買っている、と思われるかもしれない。
もちろん、そういう例もあるんだろうけど、
少なくとも彼女に関しては、それが一切当てはまらない。
彼女の歌は、どれも響いて、染み渡って、感情を揺さぶるものばかり。
そんな音楽に身をゆだねる時間は、それはそれはハッピーなもの。
もしこのアルバムを聴いたことがない方がいらっしゃったら、
ぜひ一度聴かれることをオススメします。
最高です。
