雨と涙と 後編
無事に家に着き、夕食を食べながらテレビを見ていた。
テレビ東京でやっていた、スーパードクター系の番組だ。
テレビ東京は、彼の医療技術に対して、
「神の手」ではなく、「匠の手」という表現を使っていた。
もって生まれた奇跡のようなもの、というよりは、
不断の努力で磨き続けたもの、というニュアンスにしたかったのだろうか。
その判断を、支持したい気がした。
彼は、巨大な脳内動脈瘤という、
ほとんど不可能と同義みたいな手術(詳しくは知らないけれど)を、
見事に成功させた。
術後、意識を取り戻した患者に近寄る家族。
緊張の糸をほどききれていないお父さんの瞳から、
きっと本人も気づいてないのではないか、と思うくらいに、
そっと、一筋の涙がこぼれていた。
完全にもらい泣きした。
僕の目からは、2筋くらい、ホロホロと涙がこぼれた。
あぅ……。
確かに世の中には、悪いことを考えている医者もいるのかもしれない。
でも、それが全てでは、決してない。
必死に、それこそ自分の身体を省みる暇もないくらい必死に、
患者と向き合っている医者も、きっとたくさんいる。
一部を見て、全部を判断するのは危険なことだ。
特にその傾向は、悪い部分を見たときに起こりがちになる。
きっと僕にも起こり得ること。気をつけなくちゃ。
ここで、完全に「泣き」スイッチが入ってしまった。
その番組が終わったので、NHKに切り替え、
オリンピックの情報を見ることにした。
実はオリンピックにはほとんど興味がないのだけれど、
やはりスポーツ選手のひたむきな姿は、涙を誘う。
何年も積み重ねた成果が、一瞬にして決まってしまう。
そんな、残酷なほどにシビアな世界に身を置いていることを、
素直に尊敬してしまう。
まず最初は、北島選手のニュースだった。
きっと今日、日本で一番ブログに書かれたニュースではないだろうか。
レース直後の、咆哮となって現れた、感情の爆発。
そして言葉にならない思いが溢れたインタビュー。
本日2回目のもらい泣き。
あうー。
さらにクレー射撃の中山選手。
娘さんの、涙交じりの応援姿。
ホント、親子ネタ(ネタっていっては失礼だけど)弱いわ。
もう全然ダメ。ボロボロ涙がこぼれる。
あうあー。
もうこなっては手がつけられず、
何でもかんでも涙が出てくる。
バトミントンのペアが、中国に逆転勝利を収めたシーンでも、
喜びを爆発させ、その場に崩れ落ちた彼女たちの姿を見て、
またしても涙が出てきた。
スポーツ選手というのは、それまでの努力が、
これ以上ないくらいわかりやすい形で、はっきりと示される。
そしてその結果の差には、もしかしたら努力だけではどうにもできない部分も、
含まれているのかもしれない。
だから彼ら、彼女らが試合後に見せる感情・表情は、
途方もないほどの重さがあると思う。
そんな中で、極めて冷静だった谷選手は、本当にすごいと思う。
夏季五輪の種目で、ルールを全て把握しているのは、
サッカー、テニス、バスケ、野球くらい(変更後のルールには自信ないけど)か。
要は、大部分が詳しくは知らない競技。
だからだろうか、余計に「選手」に目が向いてしまう。
よく知っている競技より、よく知らない競技の方が、感動しやすいかもしれない。
しかし、本当に涙もろくなったな、と改めて感じた。
「涙もろい」っていうのは、きっと泣きのスイッチが入りやすくなり、
それでいて戻りにくくなることなんじゃないかと思う。
年のせいなのかな。
だとしたら、年をとるのも、悪くはないか。
テレビ東京でやっていた、スーパードクター系の番組だ。
テレビ東京は、彼の医療技術に対して、
「神の手」ではなく、「匠の手」という表現を使っていた。
もって生まれた奇跡のようなもの、というよりは、
不断の努力で磨き続けたもの、というニュアンスにしたかったのだろうか。
その判断を、支持したい気がした。
彼は、巨大な脳内動脈瘤という、
ほとんど不可能と同義みたいな手術(詳しくは知らないけれど)を、
見事に成功させた。
術後、意識を取り戻した患者に近寄る家族。
緊張の糸をほどききれていないお父さんの瞳から、
きっと本人も気づいてないのではないか、と思うくらいに、
そっと、一筋の涙がこぼれていた。
完全にもらい泣きした。
僕の目からは、2筋くらい、ホロホロと涙がこぼれた。
あぅ……。
確かに世の中には、悪いことを考えている医者もいるのかもしれない。
でも、それが全てでは、決してない。
必死に、それこそ自分の身体を省みる暇もないくらい必死に、
患者と向き合っている医者も、きっとたくさんいる。
一部を見て、全部を判断するのは危険なことだ。
特にその傾向は、悪い部分を見たときに起こりがちになる。
きっと僕にも起こり得ること。気をつけなくちゃ。
ここで、完全に「泣き」スイッチが入ってしまった。
その番組が終わったので、NHKに切り替え、
オリンピックの情報を見ることにした。
実はオリンピックにはほとんど興味がないのだけれど、
やはりスポーツ選手のひたむきな姿は、涙を誘う。
何年も積み重ねた成果が、一瞬にして決まってしまう。
そんな、残酷なほどにシビアな世界に身を置いていることを、
素直に尊敬してしまう。
まず最初は、北島選手のニュースだった。
きっと今日、日本で一番ブログに書かれたニュースではないだろうか。
レース直後の、咆哮となって現れた、感情の爆発。
そして言葉にならない思いが溢れたインタビュー。
本日2回目のもらい泣き。
あうー。
さらにクレー射撃の中山選手。
娘さんの、涙交じりの応援姿。
ホント、親子ネタ(ネタっていっては失礼だけど)弱いわ。
もう全然ダメ。ボロボロ涙がこぼれる。
あうあー。
もうこなっては手がつけられず、
何でもかんでも涙が出てくる。
バトミントンのペアが、中国に逆転勝利を収めたシーンでも、
喜びを爆発させ、その場に崩れ落ちた彼女たちの姿を見て、
またしても涙が出てきた。
スポーツ選手というのは、それまでの努力が、
これ以上ないくらいわかりやすい形で、はっきりと示される。
そしてその結果の差には、もしかしたら努力だけではどうにもできない部分も、
含まれているのかもしれない。
だから彼ら、彼女らが試合後に見せる感情・表情は、
途方もないほどの重さがあると思う。
そんな中で、極めて冷静だった谷選手は、本当にすごいと思う。
夏季五輪の種目で、ルールを全て把握しているのは、
サッカー、テニス、バスケ、野球くらい(変更後のルールには自信ないけど)か。
要は、大部分が詳しくは知らない競技。
だからだろうか、余計に「選手」に目が向いてしまう。
よく知っている競技より、よく知らない競技の方が、感動しやすいかもしれない。
しかし、本当に涙もろくなったな、と改めて感じた。
「涙もろい」っていうのは、きっと泣きのスイッチが入りやすくなり、
それでいて戻りにくくなることなんじゃないかと思う。
年のせいなのかな。
だとしたら、年をとるのも、悪くはないか。