伝えるために。伝わるように。 | ekbB@blog

伝えるために。伝わるように。

最近、ちょっと行動経済学について勉強してみようかな、と思っている。

行動経済学ってのは、ざっくりと言ってしまえば、
人間の心理に則った経済学、みたいな感じかな。

経済学っていうのは、その基礎に、
「人間は完全に合理的な判断に基づいて行動する」
みたいな前提があったりする。

たとえば、僕と『あいかた』さんが、
とある方より、「二人で分けなさい」、と1万円もらったとする。

仮に、どちらにいくら分けるか、を決定するのが僕だとする。
『あいかた』さんは、分け前が不満だった場合、拒否することができ、
拒否された場合、どちらも一銭ももらえない、とする。

いわゆるゲーム理論ってやつだ。

で、ここでいわゆる経済理論の考えでいくと、
僕は『あいかた』さんに1円だけ渡して、自分に9,999円配分するのが正解となる。

『あいかた』さんは、1円でも手に出来る状況をOKとし、
であれば僕は、自分の利益を最大化すればいい。

でも、現実にはまずそんな判断はしない。
僕個人の行動原理に基づけば、むしろ多分『あいかた』さんに、
7~8,000円くらい分ける気がする。
「無駄遣いはすんな~」とか言って。

で、やっぱりもっと現実に則って考えようよ、っていうのが行動経済学。

少し前に発売された日経アソシエに行動経済学についての記事があり、
なんとなくもう一回ちゃんと勉強しようかな、
なんて思ったりした。


その中で、特に面白かったのは、次の質問。

あなたは、社員600人を擁する会社の経営者です。
会社は存亡の危機にあり、このままでは1年以内に倒産し、600人の社員を路頭に迷わすことになります。
あなたが選べる再建プランは、事業縮小と業態転換のいずれかです。
どちらを選びますか?
(日経アソシエ7・15号より)


それに対し、2つのパターンの選択肢が用意された。

パターン1.
事業縮小…社員数200人の会社として、確実に生き残れる
業態転換…1/3の確率で全社員の雇用を守れ、2/3の確率で倒産する

パターン2.
事業縮小…400人の社員をクビにすれば、確実に生き残れる
業態転換…1/3の確率で全社員の雇用を守れ、2/3の確率で倒産する


おわかりの通り、どちらも同じ内容の選択肢ですが、
事業縮小のパターンだけ、言い回しを変えています。

その結果はというと、
パターン1の場合、事業縮小を選んだ人は77.0%
パターン2の場合、事業縮小を選んだ人は44.4%
(同じく日経アソシエより)

言い回しが変わるだけで、ここまで人の判断と言うのは変わるんですね。
でも、何となく気持ちはわかる気がします。

これは「フレーミング効果」と呼ばれるそうです。


誘導尋問みたいに聞こえてしまうかもしれないけれど、
やっぱ言い回しって重要。
目的にあわせて、相手に合わせて、言い回しを変える柔軟性って大事。
コミュニケーションにおいても、大切なことだと思う。


また、「わかりやすく伝える」ということも大切。
これも同記事に掲載されていたことだけど、
「1兆円」という額を、
「使い切るには、一日100万円を約2,700年間使い続けなければいけない」と聞くと、
その額の大きさが、より身近にイメージできます。


これらは「行動経済学」という考え方ですが、
日々のコミュニケーションにもちゃんと活用できると思います。
あとは、自分がダマされないようになる、とか。


結構面白そうな分野なので、もうちょっと勉強してみようかな、と思います。


相手に伝えたい想いがあるなら、それが伝わるように話さなくちゃいけない。
常に相手の立場に立って、物事を考えられるようになりたいものです。