麻100%の寝具に凝っています。

「リネンでさわやか~」みたいな広告に騙されてはいけません。表地、裏地、詰め物きっちり見ましょう。特に詰め物にポリエステルを使ったものばかり巷にあふれています。

ポリエステルは汗を吸わず、乾きにくく、においが取れにくいです。敷きでも掛けでも寝ていれば汗をかきますから蒸れるだけ蒸れて、掛け布団を押し退けてしまう原因になります。真夏はいいかもですが、就寝中は体温が下がるので、風邪を引きやすくなります。

しょっちゅう風邪をひく、布団を蹴飛ばすという習慣に心当たりがある方やお子さんは、ポリエステルなどの化繊製品を排除すべきです。


私自身は母がコットン主義者なので、コットン100%だけを気にして選ぶようにしていました。自分用だけでなく、家族全員分です。完璧主婦の方は毎日家族全員分の寝具を洗濯するそうですが、私は仕事が休みの日、週に1回しか洗えませんので、においの蓄積が気になっていました。

新婚さんの女性がよく言うことに、夫の寝具や服が洗っても洗ってもくさい、と。そうなのです。男性ホルモンはクサイです。
父親や兄弟の洗濯物を実家で洗濯しているという女性は非常に少数派だと思います。つまり、男性の洗濯物を行うようになるのは、同棲やら結婚やらで同居してからのこと。

さすがに電化製品や家具と違って、下着を同居にあたって全部新品にすることはないでしょうから、においが蓄積しています。
これが寝具にも及んで、とにかく3年も経てば洗っても洗ってもくさいというシロモノになります。

下着の場合は買い替えで対応するのが楽ですし、価格も安いので合理的だと思いますが、寝具はそうもいきませんし、3年に1回新品にするのも不経済です。

色々と寝具の勉強をしてみた結果、綿製品の乾かなさ、乾くまでの時間が長いために起こる雑菌の繁殖(俗に言う部屋干し臭、生乾き臭)、洗濯後のオスバンでの殺菌する手間、男性臭加齢臭の取れなさなどの問題がネットのあちこちで指摘されていて、これはもう綿100%とはサヨナラしよう、という判断に至ったわけなのです。


一番イヤなのが男性臭ですが、その次にイヤな雑菌の繁殖臭。某HPによると
「臭いの正体は、雑菌の代謝物(排せつ物)です。目に見えない雑菌は多く存在しますが、部屋干しの臭いの原因菌は、皮膚に常在する「表皮ブドウ球菌」「モラクセラ菌」が代表格。洗濯物についた皮脂や汗をエサにして分解した時に悪臭が発生します。

 表皮ブドウ球菌は、表皮で皮脂を分解し、肌を弱酸性に保つ脂肪酸にする働きをする、いわゆる「善玉菌」です。ところが、部屋干しの場合、洗濯物に残ったタンパク質や皮脂を代謝することにより、納豆のような酸っぱい臭いがします。

 一方、モラクセラ菌は、人や動物の口腔・上気道・性器の粘膜に存在する常在菌です。こちらもタンパク質や皮脂を分解して、雑巾のような悪臭の原因となる「4-メチル-3-ヘキセン酸」を生成します。これらが混じり合い、部屋干し特有の不快な臭いになるのです。」

とのこと。雑菌を人間から排除することは、それこそ沸騰消毒でもしないと出来ませんし、やったら死んでしまいます(笑)。

家では梅雨時の室内干しの場合、霧ヶ峰のランドリー機能やサーキュレーターを使用して、早く乾かす努力をしていますが、コットン製品は本当に、ちょっと油断すると、雑菌繁殖臭がします。フードつきパーカは100円ショップの専用ハンガーを使ったりすれば解消出来ますが、寝具はある程度大きいので、全体が乾かずに一部だけ濡れていたりします。

うちの場合は紆余曲折を経て、
羊毛ベッドパッドはリネン側生地
ベッドパッドを包むシーツはラミー
表地リネン、裏地ラミー、詰め物ラミー綿の敷きパッド
枕はバスタオルを、表地裏地リネン、詰め物ラミー綿の枕パッドで包む
ガーゼのリネンケット
羽毛布団のカバーは60番手のリネンカバー

という組み合わせにしました。乾くまでの時間が早く、一番厚みのある敷きパッドでも晴れの日は2時間程度、室内干しでも4時間程度で乾きます。
枕パッドは毎日洗いますが、室内干しで3時間程度です。
雑菌繁殖臭がしないだけでなく、麻は汚れが綿よりつきにくいようで、毎日敷きパッドとベッドパッドをめくったときの男性臭が大分しなくなりました。皆無にはなりませんが(笑)。
パッド類に湿り気が溜まらないお陰なのかもしれませんが、脂臭である男性ホルモン臭も寝室に感じなくなり、良いこと尽くしです。

あ、話題の女子高生のにおいの

ロート製薬のデオコも、ミドル脂臭や加齢臭にいいと思います。寝具にほんっとーに男性臭しなくなりました(笑)。