笠置と書いて「かさぎ」と読みます。「かさおき」ではありません。じつは実家よりそれなりに近くにある場所です。車ならすぐかな。京都市内から国道一号線を南下し木津川大橋を渡る手前で左折してどんどん進むと左側に見えてきます。京都の南のはずれ「笠置町」にある木津川沿いのホテルだったと思います。すぐ近くに和束町(わづかちょう)がありお茶畑の段々畑で風光が明媚で観光客もそれなりにあるのですがこちらの笠置町は残念ながら寂れていく一方ですね。
自分が記憶しているのは1960年代、ホテルからやや離れたところに時代劇の撮影で有名な「流れ橋」がありそこで撮影していたスタッフや俳優さんがたしか笠置観光ホテルを利用していたでしょうか。地元の人間ですので動画サイトでの心霊スポット探検映像や吉本若手さんが北野誠さんたちとこの場所に訪れたり稲川淳二さんもやってきたり....。日本最恐の心霊スポットとしての紹介ぶりが私としては滑稽でほかなりません。ホテルのオーナーが焼身自殺した場所がここだ!って....。え?私は聞いた覚えはありません。40年以上このあたりで暮らしているのですが近所のおじいさんおばあさんからもそういう話は一切聞いてないかな。
可哀相にこのホテルそのものは周辺の道路開発や鉄道沿線工事など当初の計画から大きくはずれ客足が遠のき1990年代には廃業となり、解体工事費用の不足で放置されることになったと思います。近所の私としては逆に立ち入り禁止の立て札を無視して入ってくる探険家に疑問を呈したいわけですが、建物自体の老朽化も酷いしもし大怪我とかしても責任所在は難しくなるよね。
でもどうでしょう?笠置町の方には変かもしれませんが新たな観光地として喜んでも良いのかなと開き直るのもある意味正解なのかもしれませんね。