怪談ではないけれど怪談になりうる恐い体験が子供の頃、数度ほどありました。それを書こうかな。
昭和50年前後、ある日私より少し下の男の子が息を切らして我が家に私を呼びながら流れ込んできたわけです。何だろうと聞くと水田の用水路にマネキンが浮いているというではありませんか。いっしょに行ってみると確かにマネキンかなと言う感じ。でも全体にふっくらしていてなんか怪しい。石を投げつけてみるとマネキンなら「カランカラン」と甲高いプラスチックの音がするはず。えいっと投げつけてみると「ぼそぼそ」と鈍い音が。私を呼びつけるより大人を呼べばと私は激高した記憶があります。まぁ、すぐに白黒カーがいっぱいやってきて大騒ぎになったかな。
これ系の話がもうひとつ。広い田園のところどころに農具を仕舞い込ませる小さな小屋があったものです。そこからカマやスキを取り出して水田に生えた雑草などを駆除するわけですがお小遣い目当てである夏の暑い日でしたか農具を取り出そうと小屋へ行くと赤いワンピースの綺麗な女の子がぶら下がっているではありませんか。人生で一番見たくないものを小さな子供時代に見てしまったわけです。このレア感はハンパ無いですよね。あとは近くで作業をしていた大人に即連絡。私以上に慟哭して大きな声を出してひっくり返っていたと思います。それからか水田近くの倉庫や小屋はみんな撤去していました。
最後に前にも書きましたがどうしてか自動車などの交通事故が多い場所なのです。以下、かなりイヤな話です。ある日の事、ハンドル操作を誤った自動車が水田横の水路に転落。後続の自動車がキキっと停車し中から男性が飛び出してきました。もちろん転落した人の安全の確認、救助するつもりでしょう。一刻も早く助ける必要があり男性は勢い良く水路にダイブするわけですが...。ここの用水路、そんなに水深はありません。男性は両足を骨折する大怪我をしたようでした。自動車の方もおぼれてかなり水を飲んでしまっていたらしいですね。これは父の体験談です。
巨椋池ってどんな池?だいたい想像はついたでしょうか?