京都の有名心霊スポット「深泥池」よりもっと怖い池があります。「深泥池」といえば怪談で有名な方など色々お話しされていますし、タクシーの運転手さんなども怖い経験をしたというのも私は子供の頃から聞いています。私がこれから述べるのはもっと南の池を紹介したいと思います。宇治の木幡にある木幡池が残渣といわれていますが京都南部には琵琶湖より少し小さい「巨椋池(おぐらいけ)」というのがありました。昭和8年ごろ戦時体制下、兵士に食わせるための米の増産計画のひとつとして「巨椋池」は干拓され農地と改造あいなったわけです。
しかし戦後まもなく伊勢湾台風や室戸台風で淀川や宇治川が増水し決壊し何度も痛ましい水害が起こっています。数千人という犠牲者がでていていまだ不明者もいるといわれています。川が氾濫し増水すると干拓する前の池の形がよみがえります。もともと池でかなり低地でしたので水害による犠牲者がこの池に集まってくると---死んだ父や祖母が口をそろえて不明な仏さんを近所の寺に集めて筵に寝かせたんだよと以前から聞かされていました。
平安時代から室町、江戸時代とこのあたりは何度も水害被害あいそのたびに犠牲者もおびただしく、もしかしてこの地は呪われているのでは?と噂が絶えませんでした。そういった可哀相な魂を慰める場所として地名に「忌み祓う(いみはらう)」と言う村がいまだにあるのです。今現在でも痛ましい交通事故が絶えずあり、なんでこんなに見渡しの良い農地で事故や死人が出るんだとか不思議がってはいますが内心このあたりの住人は、水害で不遇の最後を遂げた魂の行き場のない霊魂が手招きをしているんだろうよと思っているにちがいありません。
京滋パス、久御山ジャンクションのインターチェンジ料金場周辺で事故が発生したら是非今回の内容を思い出して欲しいです。深夜にはかなり濃霧が酷い日があり数メートル先が全く見えない日もあるので注意が必要かと。全て現在進行形な内容でございます。