厚顔の散りし言葉のあらむ哉
たれか思わん夢であるかも
「白昼夢」
土曜の昼下がり。ダイニングキッチンで冷蔵庫よりジンジャーを取り出し
ダイレクトドリンキング。
ソンナ僕を目聡く見つけたひろ子が小走りで寄って来て、
「うーーーん、私も欲しい」と、ニジリ寄っておねだりっ子。
「いいよ、ハイ」と、ボトルを渡すに、「うーん、ちがうの。お口移し」
「じゃあネ、お目目瞑(つぶ)っツてご覧」
「こお......」と、

瞑って差し出す鼻筋の通った端麗な面。透き通る様な白い頬に薄っすら紅いルージュの唇。
ソンナひろ子に何時もの様に、愛のジンジャーエール。
「しげお、愛してる」
「僕もだよ」
「嬉しい」

ソンナ幸せな昔が、リアルになりそうに思った土曜の午後でした。
恋人に遇いたく思ふ午後でした
願う思ひがたれか叶える
幸せな僅かな時間帰り来ぬ
笑顔懐かし偲ぶ思ひか