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 「大町ユースホステル」                 
信濃大町で大町線を降りて、前で待っているバスを乗り継いで辿り着いた旅の宿。
バス停から目的のユースホステルは見えているんだけれど、十月の初旬の陽はトップリ落ちて
逢魔時(おうまがとき)、黄昏時等とも呼ばれ、バスを降りた時、ズボッと積雪に
足を取られるのを前以て準備したシューズカバーで逃れ、何とかユースホステルの受付迄辿り着きました。

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 「寝床横の目の醒める様な美人」
「お願いしていたしげおです。今晩宜しくお願いします」「やあ、ご苦労様。本ユースへようこそ。旅装を
解いて下さり有難うございます」等挨拶し、然るべく書類に記述し、寝床兼個人のエリアに案内されたのですが、座する状態のホーム炬燵・テーブルだけの、手を伸ばせば隣人に身体が触れるような状態でした。「何ともエコノミーな」の次の句を発あするのに苦慮したものでした。旅装を解いて(解く、と言う程のものはないのですが)ホームこたつを並べて作っただけの寝床エリア。隣の女性(コノ人が目の醒める様な美人)に簡単な挨拶をし、(手を伸ばせば触れる貴婦人様が横に居られて)そんなラフな処で何時かソノママ休みました。疲労困憊に近似の様態だったのでしょう。ユースホステルのユニーク性もあり、別段奇異を感じた訳ではアリマセンでした。(だけれど、今尚明確に覚えているのは、ヤハリユニーク性はあったのでしょう。横に目の醒める様な美人女性が休んでおられます)
 

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夜にトイレに起きたかも憶えていません。疲れていれば暖かい寝床があるだけで有難いものです。ご賛同のご諸賢も居られるでしょう。
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北アルプス連峰白馬岳を臨む
 
次の日の早朝。ピーンと張った透明な北アルプス連峰の麓の空気。


              
「シャローム。届いたメール」
「綺麗ですね」の少し低いソプラノに、横に目を遣るとナ、ナント、目が醒める程の隣寝床の貴婦人。赤面を自覚し乍ら、暫し二人して眺めた「北アルプス連峰の白馬岳」。起床後、辺り散歩の僅かな時間。気が合って慌ただしい朝の時間にアドレス交換をして別れました。

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北アルプス連峰白馬岳を臨む
 
「シャローム(ヘブル語。御機嫌よう・サヨウナラ等)縁があれば亦会いましょう」
「シャローム、お元気で、ありがとうございました。ソンナ縁を祈ります」
京都へ帰って僅かして例の目の醒める程の美人さんからメールが来て、他愛ない遣り取りを
していたのですが、或る時「自分は乗り気ではないが、嫁ぐんだ」と、言って来ました。
その後一通届いて、以降フッツリ。
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              どおか幸せで有られます様に。

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少しして「文庫本踏まれの件」(新文庫本を購入し、軽く持っていた手がすれ違った女性に当たり宙に舞い飛ぶ)があり、学業・バイト等の多忙で忘れていたのですが、「アルプス連峰の白馬岳」を見聞きすると、遥か昔の「淡い思い」が蘇ります。
余談ですが、初めてひろ子とのデート時、本革の文庫本カバーを、プレゼントしてくれました。
「ふん、コレ」「何、僕にくれるの」「そおだよ。この前おまえが大事にしているって知ったから」
鼻筋の通った端麗な面、透き通るような白い頬を紅く、黒目勝ちな目を尚黒くし乍ら、恥ずかしそうに、消え入りそうな声で僕に言った。「有難う。ちゃと憶えていて呉れたんだ。嬉しいよ」
                 
                  
 「偶に想い出したこと」
「嫁いだんだろうか。ソオなら今は幸せにしてるだろうか......」。
そお言えばアノ時、「自分の処は旅館をやっているので、亦信州へ来ることがあれば、
是非とも寄って欲しい。失望はさせないから」ともあったのですが、何故かコノ返事を
出さずじまいでした。気が付けばひろ子の「恋人募集」に応募させられる状態で、学業・バイト等で忙殺されすっかり忘れていました。「失礼な、申し訳ないことをしたかなあぁあ。何でアノ時嫁ぐなんて言って来たのだろう。“失望はさせないからから”とは、何だったのだろうか」等、後悔とも何ともな複雑な感情に苛まれる夜もありました。
                  
               
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 「疑問と想い出」
亦、ああそおか、アノ時僕の横に偶然寝床をとったのは、家の旅館業の手伝いで、
「よそ様寝床のリサーチ」だったのか、等、雑魚寝様のユースホステルでの疑問に氷解だと
納得したものでした。
もお、二十年以上昔の甘苦い、「白馬」(しろうま)の響きをトリガーに、脳裏を駆け巡る
イメージでもあります。ひろ子のハラドキに掻き消えた貴婦人様の女(ひと)でもありました。

            
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北アルプス連峰白馬岳を臨む

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信濃大町駅

親愛なるブロガー諸賢様、長々とお付き合い有り難うございました。「うん。ウン」等僅かでも頷いて頂ければ嬉しい限りです。有り難うございました。
では亦。(^-^;

             


ENDE.

 「エピローグ」
旅館のお姫様の、「信州に来た時は是非お寄り下さい」とは聞いて居たのですが、
流石、頼子(ひろ子の母君)と二人だけで、「信州旅行一週間」で寄ることはありませんでした。
訳アリの密会で、いくら寄ることを勧められても、やはりソレはないだろうと思いましたので。

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              穂高連峰・河童橋・梓川

まあ、そおですよネ、「元恋人の母君と密会」なんて、いくら、もお恋人ではなく(僕は恋人だと
思っているのですが)人妻になったとしても、娘の次は母君と交際等、背徳(変な概念だけど)の匂いがあるじゃないですか。眞實は僕への必死の(変ですが)謝罪だったのですが。ええ、父君もご存知でした。ですから決して(僕は好きになってしまって、大変でしたが)一線を越えることはありませんでした。
 
「頼子・より子・よ・り、嗚呼あああぁぁぁ......」との自慰をさとられ、次の日の朝、洗面所で歯磨き時、後ろから豊満な乳房を当てがわれ―
耳元で「しげお、昨日は寂しかったの、思いをトゲレバいいのに」「ソレは出来ないでしょう」
「どおして。私、貴方が二度目にわたしに喘いだ時、抱きしめてあげようかかと思ったのよ。だけどアナタに恥を掻かせるのは、可愛そうだと思ったの。だけど抱きしめてあげた方が良かった」 慈愛に満ちた眼差しに、必死に堪えながら僕は言いました。「ああ、そおでしたか。そおだったんだ。ひろ子に申し訳ないですから」「ソオなの、律儀ネ。私はしげお、貴方に申し訳なくて、だからソノことも覚悟してご一緒させて貰っているのよ」「ソオですか、ありがとうございます。スミマセン。ひろ子のアノ壮絶な事が盾、(変ですが)なんでしょうか」「ソオなの。ごめんなさいネ」「いえ、ソレは僕の台詞(セリフ)です」

―抱きしめられた時、思わず泣いてしまいました。愛の女神様は酷なことをなさる。何もここ迄なさらなくていいものを。
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記事を読まれる諸賢様に、事情を知って頂く為にご報告です。

了。