夏山の雲のたなびき遠く見る
アレは何時かのイワシ雲かも
駐車場。
「わァーーーオッ、鯖!!」
コケティッシュが故意なのか否か分かり兼ねる恋人。
見上げた夏空に異様な雲が架かっていました。
「アレは鰯(イワシ)雲だよ」
と、僕が言うと、恋人は「イヤ違う。アレは鯖雲だ」
と、持ち前の一癖を披露し、異を唱えました。僕は「ソンナ風にも言うんだろう」と、殊更再度
説明する迄もないかと、放置していると、
「しげおを負かした」と、得意そうに剰え黒目勝ちな目を尚黒くして、
僕の目を覗き込んで来ました。僕も負けじと眼力を当てると、暫し睨み合いになり
やがて、吹き出しました。
畢竟共に正解で、亦「羊・鱗雲」等とも呼称すると、辞書の案内に
再度二人吹き出しました。
酷暑が和らいだ夏から秋への頃でした。
もお昔と呼ばれるくらいの時は流れていましたが、不思議とソノ
時の経過は感じられませんでした。クロノス神の計らいであったのかも。
先日、近くのショッピングでのことでした。
END.
お付き合いありがとうございました。
何かいいことがありますように。
コロナには十二分にご注意されます様に。

