「広がったら怖い」「一部地域だけ」-。タイのタクシン元首相支持派「反独裁民主同盟」と治安部隊との衝突が起きた首都バンコクからの直行便で11日から12日にかけ、成田空港に到着した駐在員や旅行者らは、帰国に安堵(あんど)する一方、日本人が巻き込まれた状況に困惑の様子を見せていた。
 衝突直後にタイを出国し、11日にデルタ航空機で帰国したバンコク在住の会社員山下知絵さん(35)は「街は電車が止まったり、商店が閉まったりしていた。(衝突が起きている)広場一面に(元首相支持派の)赤色シャツの人がいて、市街地まで広がったら怖いなと感じた。商売をしている友人も早く店を閉めるなど注意していた」と話した。
 同じ便で帰国したテニスコーチ酒井亮太さん(29)は、ロイター通信の日本人カメラマンが死亡したことについて「すごく残念に思う」と言葉少なに語り、「(衝突があった)10日は物々しい雰囲気で、街の様子がいつもと違った」と振り返った。
 12日、全日空機で出張から帰国した川崎市の男性会社員(30)は、バンコク市街地に集結した赤色シャツの一群を目撃。「危険地域には近づかないようにしていたが、徐々にほかの場所にも集まってきた。邦人カメラマンの死亡は会社から連絡を受けて知った」と驚いた様子で語った。同じ便で帰任した東京都の会社員石井海さん(29)は「衝突があった近くの銀行や両替所が閉まっていて困った。両替にも苦労した」と話す。観光でバンコクに滞在していた横浜市の女性会社員(35)も「電車が止まり繁華街まで行けず、デパートも閉まっていた。残念です」と話した。
 一方、帰国した人の中には、「一部地域で衝突が起きているという感じ。街の様子も普段と変わらなかった。死者が出たことすら知らなかった」と話す男性もいた。 

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