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2025年、ようやく映画『真夏の方程式』を初めて観た。福山雅治さん主演の「ガリレオ」シリーズは、放送当時から大好きだった。


科学的な謎解きと静かな人間ドラマ、そして福山さん演じる湯川教授の冷静な言葉の裏にある温かさ。そのすべてに魅了されていたのに、なぜこの映画を観なかったのか――自分でも理由がわからない。


  思い返せば、当時は柴咲コウさんが出演していなかったことに少し戸惑いを感じたのかもしれない。


「ドラマが映画になる? でもあのコンビじゃないのか…」という違和感が、心のどこかでブレーキをかけたのだろう。


だが、今になって観てみると、子どもと湯川教授の関係性や、夏の海を舞台にした淡い切なさが胸に響いた。観なかったことを後悔したほどだ。


そして気づいたのは、“好きなものに触れない”というのは、もしかすると心のエネルギーが下がっているサインなのかもしれないということ。


  興味のあるもの、心惹かれる作品に自然と手が伸びなくなったとき、人は少し疲れているのだ。


だからこそ、「関心あるものに触れる」――この当たり前の真理を、これからも大切にしたい。


福山雅治さんの穏やかな声、静かな夏の風景、そして湯川教授の優しい理屈。『真夏の方程式』は、科学だけでなく“心の方程式”を解いてくれる映画だった。今、改めて観る価値がある。あなたも、好きだったものにもう一度触れてみませんか?


  【Abemaピックアップ】


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  2. 「ガリレオシリーズ 再発見リスト」