4年半前に、20年以上勤めた会社が倒産しました。
でも、一般社員は前の日まで気がつかない所か、やがて、またかつてのような、日本で一、二位を争う会社に復活するだろうと胸の内では思っていたようです。
成功体験がある人は、こういう思いは仕方ないのでしょう。
それで、これがテーマではありません。対照となるのは、一会社ではなく、この国のことです。
今は、いろいろ問題はあるけど、やがて、またこの国は、復興し、GDPも世界で上位の国になると皆信じている。
根拠があればいいけど、証明となる根拠は何もなし。
以前に比べ株価は高い、もっと上がるだろう。と、期待が先行。景気はいづれ持ち直し、内需も拡大し、、
と、まるで甘い考えのオンパレード。
事実はこうだ。年金流用で株を買い支えたが、すでに15兆円の損出。
非正規労働者の最低賃金は、先進国の中で、韓国を含め、ずっと下の方。
毎年、異常なほど国債を発行しなければ成り立たない国家予算。
これはほんの一部だけど、数え上げれば切りがない。
つまり、いつかどうにかなるとの甘い成功例は、全くの幻想に過ぎないということだ。
幻想に覚めた人は、盛んに牽制しているが、いつまでも夢の中に居たい人は、耳障りなのだろう。