ゴルバチョフとの対談集『20世紀の精神の教訓』 | ブラック・アングル あばれイッキュウさんのブログ
先月の本幹での原田会長のスピーチより

多様な民族、言語、文化の人々がひしめき合うヨーロッパにあって、広宣流布を進めることが、どれほどの艱難辛苦を伴うか。

だからこそ、かつて池田先生は「日蓮仏法もこのヨーロッパで実験証明されてこそ、初めて世界宗教として飛翔することができる。私はそう決めて祈り、欧州広布の第一歩を踏み出しました」と綴られました。
例えばフランスでは、「ライシテ」と呼ばれる原則があります。これは、私生活の信仰は自由だけれども、公共空間には宗教性は持ち込まないという考え方です。

ライシテは、フランス革命以来の長い歴史的経緯に根差しており、こうした独自の事情によって、フランスでは創価学会に対して厳しい偏見の目が向けられた時代がありました。

2001年12月のこと、ゴルバチョフ元ソ連大統領と、池田先生との対談集『20世紀の精神の教訓』
のフランス語版が発刊され、ゴルバチョフ氏自身が出席しての出席記者会見が、パリ政治学院で行われました。
その後、ゴルバチョフ氏は、パリで人気のテレビ番組に出演しました。
ところが、その番組で司会者から、先生とSGIに関する無認識からくる質問が飛び出したのです。
学会を取り巻く当時の社会状況を象徴する、ひと幕でした。

しかし、質問が終わるや否や、ゴルバチョフ氏は毅然とした口調で語り始めました。

「いいですか。池田会長に対して、一部の根拠なき言説があるようですが、私がそのような質問を受けたのはフランスだけです。どこからそのような話が出てくるのか理解できません。全く根も葉もないことです。この本は、すでにいくつかの国で出版され、各国の読者から多大な賛同と支持を得ています。まず、それが第一点。次に、池田氏は私との対談を行う前に、全体陸のおよそ100人ほどの識者と対談し、その中の誰一人として池田氏を非難した人はいませんでした!」
こう明快に切り返したのです。
慌てた司会者は、「それはその通りです。その通りです。」とほうほうの体(てい)で退散してしまいました。(笑)
池田先生の結ばれた友情が、いかに強い絆であるか。そしてフランスの同志は、こうしたゴルバチョフ氏に負けず劣らずの言論戦を展開してこられました。それはスペインしかり、イギリスしかり、であります。
ゆえに今、日蓮仏法が世界宗教として飛翔しゆく実証を、見事に示しきっているのであります。