自衛隊の幹部が野党議員を罵倒したことで、クーデターの危険性が言われていますが、何を今さらと思いますがね。日本社会はもう2年以上前からいつクーデターを起こしてもおかしくない状態に自衛隊を追い込んでいるではありませんか。
3年前までに入隊した自衛隊員は、専守防衛が前提の任官だったでしょう。
それでもまともな改憲のプルセスを経て変わったのならまだしも、あんなむちゃくちゃなやり方で変えられた隊員の心中はいかばかりでしょう?
それに追い打ちをかけて南スーダンです。国連が「南スーダンは内戦状態」と言っているのを否定。日報の隠蔽もへったくれもありますか?国連を嘘つき呼ばわりしているということでしょう?それによって自衛隊員は不必要な期間、命を賭けさせられたのですよ。
これでは自衛隊がクーデターを起こしても誰が責められますか?そこまでいかなくとも、任務を放棄して誰が責められますか?そこまでいかなくとも、正常な精神状態で任務を遂行できると思いますか?
最近自衛隊の事故が頻発しているのは偶然でしょうかね?
イラクで命を賭けさせられているのを政府が隠蔽しているのを、現場の自衛隊員は小泉政権のときから知っていたでしょうが、まだその時点では国民の大半はその事実を知らなかったでしょう。
しかし、2015年の9月19日、専守防衛の前提を崩す集団的自衛権が強行採決されたのを国民の大半は目撃したはずです。それをした政府をその後の2回の国政選挙で国民が自分の意思で容認したのです。
選挙制度の不備だの、不正選挙の有無などが国民の言い訳になりますか?それは票の集計が行われたあとの結果でしょう?それ以前の投票の段階で、有権者の半分近く、選挙権が無い国民も含めた総人口の3分の2以上が棄権・権力に白紙委任状を渡しているのですよ。
それを自衛隊員はどう受け止めているでしょうかね?こんな仕打ちをしておいて、自分の身が危なくなったときだけ自衛隊に守ってもらいたい、は、いくらなんでも虫が良すぎませんか?2回の選挙で自主的に安倍陣営に投票した有権者や、棄権した有権者は?
