果たしてあなたは誰だと思いますか?
アキオ 『ああ、会社行きたくない、つまらないなあ。』
アキオは先頃、同じフロアにある別の部署に移動になった。
『あの頃は、よかったな~』
以前居た部署を思い出しては、感慨に耽っていた。
Kさん 『やあ、アキオ、新しい仕事はどうだ。もう慣れたか?』
Kは、アキオの以前いた部署の仲のいい先輩だった。
アキオ 『あっKさん、それが、、慣れるどころかちっとも面白くないですよ。それに菊川さん仕事を教えてもくれず、毎日やることもなく、退屈なんです。』
Kさん 『それは辛いだろう、菊川さんに話したのか?今の現状を』
アキオ 『いえ、言えないですよ、来たばかりだし、、』
Kさん 『あいつは俺の友達だから、俺から話ておこうか?』
アキオ 『いえ、それには及びません。余計なことはしないでください』
Kさん 『しねえよ!だいたい菊川とは長年来の親友なんだ。不愉快だ。愚痴言ってんじゃねえ、』
そう言うと、それからK氏は態度を豹変させ、社内で顔を合わしても、アキオを無視するようになった。
アキオの心中は居たたまれなかったが、Kを逆恨みし、憎しみまで感ずるのであった。
そのくせ、今の職場環境を変えるのでもなく、最後は、別にどうでもいいけど、、
と、覚めた様子だった。
上司の菊川がきた。
『悪いけど、マニュアル見て!』業務内容が複雑になり、怒られるのを覚悟で聞いてきた女性スタッフに菊川から罵声が飛んだ。菊川は、どこにでもいるお局様的存在であったが、仕事は出来た。
ただ、いつもスタッフや、時には男性社員にまで怒鳴り散らしていた。
職場の雰囲気は悪くなり、以前居た男性社員が、直接人事に移動願いを出していた。
その希望が叶い、アキオの居た部署に移動になったのだ。
その代わりにトレードされたのが、アキオと言うわけである。
この一見どこにでもありそうな人間関係、或いは職場環境であるが、あるサイコのせいで、より泥沼化するのであった。
登場人物は3人であるが、果たしてこの中に、サイコパスは居るのか。
居るとすれば、果たして誰なのか?
もうおわかりかな??(笑)