お馴染みの光景になった氷水を被るシーン、おかげで、寄付金の額も何倍も集まった。
世界に9000人いるとされる難病。原因は未だわからず誰でも突然襲われるその病気は最悪なものだ。
眼球を除き、身体全体が麻痺して動かなくなる。
本人はもちろん家族はたまらない、呼吸さえままならないので、人工呼吸機をつけ、食べることもできないので直接胃に液体の栄養剤を注入する。
人工呼吸機をつけるかどうかは患者本人の選択になる。途中で外せば、それは死しかない。日本では外す好意は殺人になるのでそれはできない。呼吸機を選択する人はわずか3割だという。つまり日本では一度つければ外せないのでつける前に拒否する人が7割もいるという。
つまり、死を選択するということだ。それは家族の負担を考えてのことに他ならない。 想像しただけでたまったものではない。
それこそ楽しそうに氷水を被っている場合ではない。たが、参加する人も批判する人もまだいい、一番残酷なのは、無関心でいることだ。
今こうして投稿し、お茶を飲み、食事をし、歩き、電車に乗り、自転車に乗り、祈り、しゃべり、叫び、泣き、笑い、怒り、休み、お酒を飲み、風呂に入り、すべてのことをあたりまえにやっているが、それが出来なくなることを、想像することすら出来ないだろう。