21世紀に引き継ぎたい書物の二位に日蓮大聖人の当時鎌倉時代国主に提出した立正安国論理が20世紀最後の年に選ばれました。当時は天変地異や飢餓が蔓延し、酷い世の中で、その根本原因が自分のことしか考えない思想、宗教が蔓延しているためだと諭しました。 今も似ているかもしれませんが、当時は国が宗教を統治に利用し、大衆が自分のことしか考えない宗教が尊いようなまやかしを弘めて行きました。死んだら西方極楽に行けるので、ただ念仏を唱えよとか、、、 そこに大聖人がとんでもない誤った考えだと戒めようと書き表したものが立正安国論だったのです それにより、生涯迫害を余儀なくされたのは歴史書の通りです。その論理の根幹は『汝(なんじ)須く(すべからく)一身の安堵を思わば先ず(まず)四表の静謐を祈らん者か』という下りです。
要するに、幸せになりたければ、まず自分のことではなく、周囲のことを考えよと。政治、経済、環境、教育すべてのことがうまく行ってないのにどうして自分のことだけ祈って幸せになれようか?日本では宗教は個人でやるものて、プライベートなので他人を巻き込んだりすべきではない、自分の幸福だけでやるものだなどと国の誤ったマインドコントロールの呪縛から解放されなければ、政治も経済もそれを司る者の蛮行により、もっと酷い世の中になるでしょう。