<感動のない出会い>
システム化
できることだけ
できました!
❐ 業務部門の「必要」 ❐
システム構築にあたって、業務現場が「必要」とする機能を列挙した際に
部門や人によって、用語や表現がちがっていたり、重複があったり、
必要なはずなのに欠落していたりしたまま、検討されるる場合があります。
また、今までは手作業でやっていた業務を、できればシステムに乗せたい
のだけれども、うまく説明できないから、今回はまあいいか、とスルーして
しまう場合もあります。
さらに、この うまく説明できないアナログ業務 を、ある部門だけがんばって
上手に説明できてしまった、というケースもあります。
❐ システム部門の「可能」 ❐
システム部門は、すでに導入決定済みシステムを使って、決定済み費用の
中で、先ほどの必要機能としてあがった機能の検討に入ります。
ご想像とおり、このような進め方をしている、ということは 丸投げ発注なので
実際に「できる、できない」の判断はシステム業者側のエンジニアが行います。
用語や表現が微妙に異なるものも、欠落しているものも、今回たまたまうまく
説明できてしまったものも、公平に可・不可の判定を受けることになります。
判定の確認は、それぞれの部門へフィードバックされ、判定に不満があれば
追加発注等でさらに費用をかけてまで、迷路システムを完成させようとします。
❐ 偶然の出会い ❐
こうしてでき上がったシステムは、「必要」と「可能」の偶然の出会いなのです。
ただ、業務現場が言う「必要」は何の制約もない、必要だから必要なのですが、
システム側の「可能」は導入決定済みシステムでの可能です。
感動の無い、活躍しないシステムはこうしてでき上がります。